大正9年4月6日
4月6日(火曜日)、 午前8時出勤。
戸籍謄抄本事務に忙殺。
午後1時47分、皇子殿下が大磯駅を御通過、奉送した。
午後から、渡辺書記は小田原へ出張。
午後1時から同50分の間、斎藤新校長赴任にあたり、前任地の学務委員3名と生徒総代2名が役場に挨拶にやってきた。
同じ頃、土屋警察署長が、衆議院議員総選挙について、有権者一同に注意を促したいとして町長に面会を求めていると申入れがあり、町長に報告した。
午後4時20分退庁。
解説
例によって、皇族が列車で大磯駅を通過されたので、小見助役はお見送りのため駅に出かけました。具体的な名前は書いてありませんが、皇子殿下と言っていますので、大正天皇の皇子達(昭和天皇の弟達)の誰かを指していると思われます。
新しい小学校校長を迎えるにあたり、前任地から学務委員(恐らく藤沢町の町会議員)と生徒総代(代表)が 挨拶に来たとのこと。当時はこのようなことが普通だったのか、それとも特別なことだったのかはわかりませんが、 今とはだいぶ違いますね。
警察署長が、衆議院総選挙について町長と話をしたいと連絡して来ました。
その他、この日付の欄外に、青森県より視察団が来たとのメモが書かれていますが、内容の記述はありません。
更新日:2020年04月06日