大正9年4月2日

更新日:2020年04月02日

4月2日(金曜日)、午前7時40分出勤。

午前中は戸籍謄本に忙殺。

午後1時頃、久良岐郡へ転任する藻谷小学校教諭、同じく吾妻小学校へ転任する岡本教諭が、いずれも町役場ヘ 挨拶に来た。

高座郡鵠沼小学校長の斎藤三郎氏が、当大磯小学校長に転任になると中郡役所より報告があった。

午後6時から役場庁舎内で、朝倉校長の退職辞令が出されたとの事なので、町会議員と打合せする予定。

午後2時頃から、田代技術員が実家へ私用のため帰郷した。

午後7時頃から町会議員と校長退職の件を協議した結果、町から1,000円を慰労金として出す予定となった。 茶菓子は新杵に注文。金額1円50銭。午後11時散会した。

解説

午前中は、戸籍謄本事務をしていた小見助役。午後からは、大磯から他の学校へ転勤が決まった小学校の先生達が挨拶に来ました。

朝倉校長の後任が、高座郡鵠沼小学校(現在の藤沢市立鵠沼小学校)の校長だった斎藤三郎氏に決まったと郡役所から連絡が入りました。 閉庁後、早速町会議員を集めて協議。そして4時間に及ぶ話し合いの末、退職された朝倉元校長に対し、町から1,000円の慰労金を渡そうという話がほぼ決まりました。朝倉は、大磯小学校の第2代校長として明治27年(1894)からこの年まで26年間務めて子弟教育に尽力し、町民の多くが恩師と仰ぐ人物でしたので、当時としても破格の慰労金(退職金)を検討したのだと思われます。

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