大正9年3月25日
3月25日(木曜日)、午前7時50分出勤。
午前9時、大磯小学校において卒業および就業証書授与式を行った。朝倉校長が開催の辞を述べ、生徒一同は君が代を合唱、教育勅語を2回奉読した。藤田町長および町会議員、区長らと共に参加した。式の終了後、茶菓の接待を受ける。11時に散会し、即時帰庁する。
戸籍謄抄本事務に従事する。
午後から長島・中西両主任は高麗ヘ種痘に出張する。
大磯銀行祝儀金、一時借入金を加藤倉吉氏に返済する。
午後2時半頃、波多野教員が朝倉校長送別会の件について、藤田町長と密談された。
午後4時10分退庁。
解説
朝倉校長先生は、明治11年に小田原師範学校を首席で卒業しました。大磯小学校の教員となり、明治27年から大正9年までの26年間は校長として子どもたちの教育に携わりました。大磯八景の歌碑も自費で建立し、大磯の興隆にも力を注ぎました。
更新日:2020年03月25日