大正9年3月13日

更新日:2020年03月13日

3月13日(土曜日)、午前7時50分出勤。

午前9時ころ、県属の進藤氏と本間氏が役場の帳簿調査のため、来庁した。

中郡役所において町村長会があり、藤田町長が出席。

午前10時57分、臨時御召列車にて皇太子殿下が大磯駅を御通過されたため、町長と共に奉送した。帰庁後、直ちに大磯銀行創立記念祝賀式に出席。余興として、太神楽が行われた。行員による開会の辞、取締役の挨拶、来賓の祝辞、町長および町会議員を代表して助役が祝辞を述べた。最後に進藤玄敬氏の祝辞があり、行員が閉会を告げた。午後1時30分に散会。

渡辺書記は、旭村へ戸籍研究会のため出張した。

午後3時30分退庁。

解説

今日も引き続き県の職員による視察がありました。この視察は、役場の帳簿調査のようです。当時の県や郡は、町村の上位機関にあたり、役場事務を監視する役割を持っていました。

前日に予定されていたとおり、大磯銀行20年記念祝賀式が行われ、小見助役が出席しています。前日では、9時半までに役場に集合して参加する予定になっていましたが、皇太子が大磯駅を通過したため、町長と一緒に奉送をしてからの出席となり、あわただしい様子がうかがえます。何とか式典に参加した小見助役は、町役場を代表して祝辞を述べました。最後に祝辞を述べた進藤玄敬は、町内に病院を開いていた医師です。また、太神楽(だいかぐら)とは、獅子舞や曲芸などの演芸のことですが、当時は式典でこのような余興が行われることがあったのですね。

この間、町長は町村長会に参加し、渡辺書記は戸籍研究会に出張していたよう。今日は忙しい一日でした。

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