大正9年2月10日

更新日:2020年02月10日

2月10日(火曜日)、午前8時15分出勤。

昨日に引続き検査簿を書き写す。

午後1時から、衛生委員を役場に召集し、第2回感冒予防ワクチン注射の件を協議した。13日から、西小磯から始めて、連日午後1時から希望者に接種すること。第1回と同様に執行することに決定し、即日各区長および衛生委員に通知を出した。

午後4時30分退庁。

解説

やはり帳簿の清書は大変だったようで、今日も引き続き作業をしています。

前年から世界的な大流行となっていた感冒(インフルエンザ)が、大磯でも脅威となっていました。第1回目のワクチン接種は、1月22日から23日に役場・妙輪寺・鴫立庵・西小磯事務所で希望者に無料で行われ、西小磯では102人が接種を受けたと日誌には記載されています。小見助役もこの時に接種しています。なお、この年、インフルエンザによる町内での死者は2人、ワクチン接種希望者は大磯1,000人、国府2,000人。団体では女子敬業学舎の生徒80人が接種を受けたと記録されています。(『大磯町史』3)

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