大正9年2月4日
2月4日(水曜日)、午前8時30分出勤。
今日は戸籍謄抄本に忙殺した。
午後1時、加藤収入役が早退したので、副収入役が大正8年度隔離病舎費の支払いをした。
午後2時頃から、藤田町長は中郡役所へ出張。
佐藤税務主任は、主任会へ出張(大正9年度から改正の賦課額標準案の件)。
午後4時10分退庁。
解説
当時の収入役は加藤倉吉という人物が務めていましたが、日誌から推察すると、収入役は常勤ではなかったようで欠席や早退が多くみられます。副収入役とは小見助役のこと。収入役が不在の時は収入事務を行いました。
佐藤税務主任(書記)が出張した主任会は、この年に所得税改正が行われ、個人所得の総合課税が採用されたため、開かれたものと思われます。この頃から、それまで主な課税対象だった地租(土地への課税)より、企業(法人)や給与所得者などの所得税の方が大きくなり、国税の賦課や徴収が、現在の制度に近づいていきます。
更新日:2020年02月04日