大正9年2月3日

更新日:2020年02月03日

2月3日(火曜日)、午前8時30分出勤。

午前9時30分頃、西小磯の惣代が宇賀神社で行う神楽の延期を警察署に申請して許可された。

午後1時から、町会議員一同を役場に召集し協議会を開いた。出席者は、宮代・卯木・三宅・二宮・鈴木・渡辺(廣)・小見・藤田町長。協議内容は、旧役場庁舎の売却の件と鴫立庵の屋根葺き替え(真茅)の件、行旅病人の収容所設置の件、人力車夫の溜場を改築する件、その他数件。以上全て可決。茶菓子は新杵に注文、代金1円50銭。

午後5時散会し退庁した。

解説

昨日、雨のため延期した宇賀神社の神楽ですが、雨が止まなかったのか更に延期となったようです。役員である惣代が警察に許可願いを出しています。

今日は、町会議員を集めて役場で協議会を開きました。出席者は議員6人と町長、小見助役。

行旅病人の収容所が必要だったのは、当時伝染病のための隔離収容施設はあっても、一時入院や治療をするような病院がなかったためと思われます。大正5年9月に、町内の民家を救護所として買い上げた記録がありますが、それでは不十分だったのかもしれません。

役場庁舎は、それまで大運寺に隣接した北本町1016番地にあり、広さも85坪しかありませんでしたが、この年大磯駅前の坂田山付904番地・144坪に新庁舎を建築し移転します。旧庁舎の跡地は、公売入札によって売却することになりました。

人力車夫たまり所は、1月から鉄道局や車夫組合と交渉していますが、ここで議会の議案となりました。重要案件らしく欄外に赤字で記載しています。

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