大正9年1月9日
1月9日(金曜日)、午前8時10分出勤。
皇太子殿下が沼津御用邸へ滞在されるため午後0時1分に大磯駅を御通過。奉送した。
午後、中川代議士が役場へ年始の挨拶に来た。午後1時に藤田町長との面会を希望したので、松月亭にて町長と中川氏が会談した。
栢木書記は、今日も病気欠勤。
昨日8日から引続き、当町役場において、主任書記が大磯町営業売場調査を行った。
午後4時10分退庁。
解説
昨日に引き続き、今度は皇太子が沼津御用邸へ行啓するため、大磯駅での奉送が行われました。皇太子殿下とは、後の昭和天皇です。当時、すでに大正天皇は体調が悪化し、列車による行幸はなくなっていましたが、皇太子は度々通過しています。
年始に役場を訪れた中川代議士とは、当時衆議院議員であった中川隣之輔のことと思われます。彼は、明治40年代に第8代大磯町長や県会議員も務めました。会談をした松月亭は、現在も大磯駅前で料亭として営業している松月のことです。
更新日:2020年01月09日