大磯町森林・樹木・里山アドバイザー派遣制度について

更新日:2025年07月10日

制度設置の背景及び目的

 大磯町の緑豊かな自然環境は、ほどよく人の手が入ることによって保たれてきた里山で形成されてきました。しかし近年、人の手が入らなくなってきたことにより、荒れた森林や緑地が増加しています。

 荒れた森林や緑地では、土砂崩れ・倒木・獣害被害等の地域課題が増え、身近にあるにも関わらず、近寄り難い場所になっています。

 また、森林や緑地に対する「正しい知識」がないため、過剰に樹木の伐採をしてしまったり、また逆に、過剰な保護意識により適切な利用や管理を妨げてしまっていたりと、所有者や行政にとっても「どのような維持管理が好ましいか」判断が難しい状況が生まれており、森林や緑地等の里山環境の維持管理に関する周辺住民とのトラブルが発生しています。

 そのような目の前の課題を解決するものとして、森林・樹木・里山の保全、再生に知見のあるアドバイザーからの助言を通じて「正しい知識に基づく、より優れた森林・樹木・里山整備」を促進し、町内の自然環境の維持・保全を推進していくことを目的に、制度の要綱を定めた上で「大磯町森林・樹木・里山アドバイザー派遣制度」を設置するものです。

対象とする内容

対象とする内容は「自然環境の環境管理全般」です。

  • 森林管理:森林の樹木の伐採、土砂崩れ防止や倒木の処理、山道の整備など
  • 樹木管理:公園や緑地の樹木の維持管理など
  • 里山管理:農道の整備、農地の土砂崩れ防止、ため池の維持管理など

アドバイザーの業務

(1)「相談」業務 → 【現場に対する意見提案】

  • 森林や緑地等の維持管理で困っている問題を解決したい

  (対象者:町内で森林や緑地等を所有する個人、団体及び法人)

(2)「活動支援」業務 → 【講習会及び現場実習の実施】

  • 実施している森林や緑地等に関する活動に役立てたい(知識や技術のスキルアップ)

  (対象者:町内の森林や緑地等の適切な利用や管理に寄与し、5人以上が参加する活動)

アドバイザー派遣の流れ

※相談内容に応じて町からアドバイザーを派遣します。まずはご相談ください。

  1. 事前相談(申請者 → 町)
  2. 派遣申請(申請者 → 町)
  3. 派遣決定(町 → 申請者)
  4. 派遣依頼(町 → アドバイザー)
  5. アドバイスの実施(アドバイザー → 申請者)

森林・樹木・里山アドバイザー

佐野大介 氏【高木剪定(特殊伐採の)専門家】

  • 佐野林業代表/空師(高木剪定師)
  • 主に神社、お寺、急傾斜地、重機が入れない場所での伐採、商業施設の植栽の剪定などを行う。
  • 平塚ガーデンホームズ/聖ステパノ学園/大磯の個人宅等を手掛ける。

坂田昌子 氏【生物多様性の専門家】

  • (一社)コモンフォレスト・ジャパン理事/生物多様性ネイチャーガイド
  • 生態系を読み解きながら行う伝統的手法による環境改善ワークショップを全国各地で開催。生物多様性条約COPや地球サミットなど国際会議にも継続的に参加。
  • 生物多様性から見る松くい被害講習会 開催(R5大磯町)

臨時森林・樹木・里山アドバイザー

  • 上記の2名以外に、専門性を有する独自のアドバイザーがいる場合、本制度の趣旨に合う場合に限り、臨時森林・樹木・里山アドバイザーとして認める。(※要事前相談) 

申込書

チラシ

この記事に関するお問い合わせ先

産業環境部 環境課 環境・エネルギー係
〒259-0103
神奈川県中郡大磯町虫窪66
電話番号:0463-72-4438
ファックス:0463-71-8467
メールフォームによるお問い合わせ