大正9年9月7日
9月7日(火曜日)、 午前7時40分出勤。
戸籍謄抄本事務に忙殺。
午後0時40分退庁。
午後3時頃から西小磯において、国勢調査員と共に世帯番号札を貼付した。 午後7時散会。
解説
初めての国勢調査とあって、準備もいろいろ大変です。ここに書かれている「世帯番号札の貼付」とは、9月21日までに調査対象となる世帯全てにこの札を貼り(玄関にでも貼ったのでしょうか?)、29日までにそれを目安に申告書を配布するという作業の一環だったようです。
また、当時は「世帯」という言葉は知られておらず、ポスターや申告書の注意書きの「世帯」には 「うち」、「世帯主」には「うちのしゅじん」というふりがなを付けています。 さらに、調査員は地域の名士が選ばれましたが、高齢者が多く、フットワークの面で支障が多くあったと記録に残されているところもあったようです。
更新日:2020年09月07日