大正9年5月10日
5月10日(月曜日)、午前6時50分出勤。
午前7時から午後6時までの間に、衆議院総選挙が行われた。中郡の候補者として、相川村の小塩八郎右衛門氏(前議員)を推薦する。
12日午後5時から、斎藤新校長を歓迎するため、町会議員と区長を町役場へ集合させ、同氏を招いて懇親会を開く予定。
今日は、立会人と選挙長たちの分として、松月に弁当8本を注文した。また、職員たちの夕食分として、同じく弁当16本を注文。 酒2升、肴1円50銭(肴は松月から)。
11日の宿泊者に、朝食として弁当4本(松月)、茶菓子2円(三引屋)。宿泊者は、藤田町長、長島書記、加藤書記、警察署から佐野巡査。小生は午後6時頃帰宅。
解説
今日は、第14回衆議院議員総選挙の投票日でした。小見助役は、投票所(町役場と思われます)に詰めた人々に手配した食事等を記録しています。料理屋から弁当を取寄せ、昼食、夕食を準備していますが、酒肴も用意。場所が近いとはいえ、夜間の移動は危険と判断されたのか、宿泊して一晩警護した投票箱は、翌日警察の護衛付きで郡役所に持ち込まれ、開票は更に1日おいた12日に行われました。その結果や斎藤新校長の歓迎会については、続く日誌に記載されています。
更新日:2020年05月10日