旧吉田茂邸にて、つるし雛を展示しています!
現在、大磯町郷土資料館では、春季企画展「大磯のひな人形」が絶賛開催中です。その関連企画として、旧吉田茂邸と郷土資料館企画展示室前に、町民の方々が作られたつるし雛を展示しています。特に、旧吉田茂邸には、様々な場所につるし雛を展示しています。大磯町民の方々が、手作業で、一つ一つ丁寧に作られたもので、温かみのある可愛らしいつるし雛です。あしらわれた飾りにもそれぞれ意味が込められています。その意味とあわせてご覧ください。
開催期間:3月1日(土曜日)~4月30日(水曜日)※毎週月曜日、4月1日(火曜日)を除く
企画展と開催期間が異なりますのでご注意ください
その他:写真撮影は可能です。ぜひ写真を撮って、拡散してください!
お手を触れることはご遠慮ください。
つるし雛について
つるし雛やつるし飾りなどと言われており、桃の節供(ひな祭り)にひな人形とともに飾られる伝統工芸の一種です。福岡県柳川市のさげもん、静岡県東伊豆町稲取地区の雛のつるし飾り、山形県酒田市の傘福をまとめて「日本三大つるし飾り」と称されます。生まれてきた子どもの幸せを願って、母や親戚、近所の人が集まって、つくられたのが始まりで、様々な願いが込められた飾りです。細工物として作られる対象はさまざまで、それぞれに異なる意味やいわれがあります。
旧吉田茂邸内のつるし雛
富士山のつるし雛
旧吉田茂邸の金の間に、富士山があしらわれたつるし雛を展示しています。富士山をこよなく愛した吉田茂は、富士山を眺めることのできる場所として、こだわりを持って金の間をつくりました。現在も、晴れた日には富士山と相模湾を一望できる部屋となっています。

富士山のつるし雛

富士山と「富士山の飾り」
その他のつるし雛
応接棟の2階の書斎、展示休憩スペース、新館の階段に、様々な意味が込められたつるし雛を展示しています。どのような飾りが施され、それぞれにどんな意味があるのかについても紹介していますので、そちらもあわせて見ていただければ幸いです。

書斎に展示されたつるし雛

展示休憩スペースに展示されたつるし雛
書斎に展示されたつるし雛は、大型のもので、三大つるし飾りそれぞれの特色を詰め込んだものとなっています。2~3年ほどかけて作成されたそうです。展示休憩スペースには、様々な形状のものを展示しています。なかには、大磯町の町章や大磯町の花・木・鳥があしらわれたものもあります。

新館階段に展示されたつるし雛

紅白へびの飾り
新館の階段途中に展示されたつるし雛には、子どもでも簡単につくれる、押しびながあしらわれたものもあります。非常に可愛らしい細工物があしらわれています。紅白へびの飾りは、玄関に展示しています。今年は巳年です。実際に作られた方はへびが苦手とのことで、ドーナツを食べていた時に、この形ならと思い、作られたそうです。
更新日:2025年03月07日