ミニパネル展示「別荘地大磯と吉田茂」が始まりました。
旧吉田茂邸 ミニパネル展示「別荘地大磯と吉田茂」
旧吉田茂邸は、8月末より新型コロナウイルス感染防止のため長らく臨時休館していましたが、10月2日(土曜日)より、ようやく再開することができました。
再開にともない、旧吉田茂邸の展示室では、ミニパネル展示「別荘地大磯と吉田茂」を開催しています。
本展示は、もともと令和2年度の展示でしたが、会期途中で臨時休館となり、当初の予定より短い期間での開催となってしまいました。そこで、せっかくなのでもう一度展示を開催しよう!ということで、10月からリバイバル展示を行うこととなりました。
別荘地・大磯といえば、「明治政界の奥座敷」といわれた伊藤博文、大隈重信、山縣有朋、西園寺公望らの別荘が思い浮かぶかと思います。では、なぜ大磯が別荘地となったのか、また明治時代に別荘をかまえた政財界の要人たちはどのエリアに住んでいたのか、といったことを年表や地図、写真でご紹介しています。今回は、前回の展示から少し内容を変え、伊藤博文と滄浪閣にまつわる資料を充実させています。
また、昭和の戦時中に吉田茂が行った和平工作と、吉田に対する陸軍の諜報活動が、大磯でも展開されていたことはご存じでしょうか。この時期は、吉田茂だけでなく、政財界に広いネットワークをもっていた西園寺公望の秘書・原田熊雄や、親米派の実業家である樺山愛輔、近衛内閣で大蔵大臣などを務めた池田成彬らが町内に暮らしていました。彼らは互いの家を行き来し、終戦に向けた話し合いを重ねていました。展示では、こうした戦時中の吉田と吉田をとりまく人々のエピソードをご紹介しています。
詳細はこちらよりご覧ください。
旧吉田茂邸展示室 ミニパネル展示「別荘地大磯と吉田茂」展示風景
郷土資料館 常設展示室 吉田茂コーナー
また、郷土資料館常設展示室の吉田茂コーナーでも、今月から、新たに吉田の実父・竹内綱が書いた吉田茂宛の手紙を展示しています。
展示中の資料については、大磯町郷土資料館発行『年報-令和2年度-』に資料紹介として、書簡の翻刻と内容の解説を掲載しています。ご興味のある方は、下記のPDFよりご覧ください。
郷土資料館 常設展示室 吉田茂コーナー展示風景
更新日:2021年10月07日