【4月1日オープン!】旧吉田茂邸内、先行公開第2弾!
4月1日のオープンに先駆けた旧吉田茂邸内の先行公開第2弾は、応接間棟です。
応接間棟には、客間として利用され、大平正芳首相とカーター大統領の日米首脳会談が行われた楓の間と、官邸直通のダイヤルのない黒電話が置かれていた書斎をご紹介いたします。
応接間棟とは?
昭和20年代、吉田茂が内閣総理大臣であった時代に建てられた棟です。
2階の書斎には、官邸直通の黒電話が置かれていました。
また、大磯の船大工が関わったという舟形の浴槽も建物の一部として再現されています。
応接間の調度品と展示ケースの資料
応接間にも調度品が入りました。展示パネルの設置も終わり、現在は展示棚に資料を展示する作業を行っています。
応接間には再現されたソファーセットと、展示解説パネルが設置されました。写真ではなかなかソファーの色や質感までお伝えしきれないのが残念です。ぜひ、実物をご確認ください。
きょうは全焼の火事を経ても、原型をとどめていた虎の置物を展示ケースに入れました。ご来館の際は、ぜひご確認ください。
書斎からの風景
書斎がある2階部分は、限られた身内以外は許可なく入ることができない吉田の私的な部屋でした。
掘り炬燵(ほりごたつ)がある空間は、吉田の書斎として使われていました。掘り炬燵の向かいにあるガラス棚下の地袋(じぶくろ)には、吉田邸から首相官邸を直接繋ぐダイヤルのない黒電話が置かれていました。また、北側には舟形の風呂があります。この風呂の作成には、大磯の船大工が関わったといわれています。
ここからの景色も、金の間・銀の間に負けず劣らずだと思います。木立のあいだから海をのぞくことができます。
書斎には、吉田茂が所蔵していた吉田文庫の一部を配架しました。書斎らしく見えるでしょうか? なお、吉田文庫は、銀の間の展示ケースにも、配架しています。すべての本を吉田茂が読んだかどうかはわかりません。寄贈されて、手をつけていない本もあったのではないかと思います。ですが、どんな本が並べられていたのか、その傾向を考えてみるのも、面白いかもしれません。
みなさんのお越しをお待ちしております!
建物自体が再建されたあと、しばらくの間は、一日一度、職員が換気のために出向く程度で、人が邸内にいることは少ない状態が続いていました。ですが、オープンが近づくにつれ、業者の方々や関係者など、多くの人が旧吉田茂邸内に出入りするようになりました。
先日は、NPO法人大磯ボランティアガイド協会のガイドのみなさんが、事前の研修のため、ご来館されておりました。
開館日のお問い合わせや団体見学の申込みなど、みなさまからのご連絡もだんだん多くなってきています。すでに4月・5月の土日祝日は、混雑が予想されます・・・・・・。ご来館の際は、ぜひお時間に余裕をもってお越しいただければと思います。
次回は、3月26日からはじまる本館(大磯町郷土資料館)の企画展『吉田茂 その生涯と大磯』についてご案内いたします。次回更新日は、24日を予定しています。
※旧吉田茂邸のオープンは、2017(平成29)年4月1日です。 オープンまでは入邸することはできません。ただし、庭園と外観は、ご見学いただけます。
更新日:2025年04月01日