ミクロネシア連邦大統領が来邸しました!

更新日:2017年10月24日

10月23日、旧吉田茂邸にて、河野太郎外務大臣とピーター・マーティン・クリスチャン ミクロネシア連邦大統領、ローリン・S・ロバート・ミクロネシア連邦外務大臣との懇談が行われました。

記念撮影

懇談の会場として、金の間が利用されました。金の間は、吉田茂が総理大臣の職を辞してから増築した建物です。吉田茂は自伝のなかで、金の間の増築の経緯について、次のように述べています。

「海外で親しく会談した相手方が日本を訪れると、よく私の宅を訪ねてくれる。ところが、私の家は誠に手狭で、そのような時に、泊まってもらいたいと挨拶するわけにいかない。(中略)昭和三十五年に、皇太子殿下の御訪問への答礼として、アメリカのアイゼンハワー大統領が来訪することになった。そこで大統領には是非私の家を訪ねてもらいたいし、訪ねてもらえれば泊まってもらいたいと思い、外人の宿泊に適当な増築を思いついた」(引用:吉田茂(2015)『大磯随想・世界と日本』中央公論社,256p)

吉田茂がここで述べている「来訪」は残念ながら中止になりました。今回の来邸は、吉田茂の念願が叶った懇談でもあるかもしれません。懇談のようすについては、外務省のプレスリリースをご覧いただければと思います。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/ocn/fm/press3_000334.html

会談後、中崎町長がみなさまのご案内を行いました。

記念撮影

吉田茂が思い描いた迎賓館としての自邸の利用は、本来の屋敷が担うはずだった機能を一時的に取り戻した一日だったのではないでしょうか。

今回、懇談で利用された金の間は、休館日に限り、貸し出しを行っています。また、全館での貸し出しも受け付けておりますので、イベントや撮影、その他さまざまな催し物の会場として利用できます(詳しい説明はこちら)。

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