食べる?食べない?秋の木の実
寒い日が続くようになりましたね。
郷土資料館の周辺の植物はまだまだたくさん実をつけています。

この実の大きさは1.5センチほど。
ある果物に似ていませんか?
イチジクそっくりですね。
これはイヌビワと言って、ビワという名前が付きますが、イチジクの仲間です。
ちょっとややこしいですね。
イヌビワの実、甘くておいしいんです。
ではこの実はというと、イヌビワにはオス株とメス株があります。
冬に見られるのはオス株の花(花のう)で、
蕾の状態なので、食べることができません。
また、春になっても
イヌビワコバチが卵を産み付け越冬し、
オス株の花のうの中で成長しているので
食べられません。
割ってみたところ。

イヌビワコバチが卵を産み付けているかどうかまでは
わからないですね・・・
春になって、花粉をつけたイヌビワコバチがオス株の花のうから飛び出し、
メス株の花に受粉をすると
夏~秋には甘いイヌビワがなります。
花粉を運んでもらうイヌビワと
冬越しをさせてもらうイヌビワコバチは
お互いになくてはならない存在です。
この2つの関係はとてもおもしろいのでまたいつかお伝えしますね。
さて、イヌビワを食べるには来年の夏までにはメス株を探さないと!!
クコ。
花はよく見かけていて、実がなるのを楽しみにしていました。
クコの実と言うと杏仁豆腐の上に乗っているあの赤い小さい実がおなじみでしょうか。
私は生のクコは食べたことがありません。
写真を撮って、ちょっと試食。
甘いような…ん?ちょっと苦い!!
クコの花はこれです。(7月撮影)
この花を見かけていたら、みなさんの家の周りでも
クコが実っているかもしれませんね。

ノブドウ。
色とりどりの実がなっていました。
草むらなど、身近なところに生えています。
この実がほんのり甘くて、おいしい!
シナヒイラギ。
食べられるという話は聞きませんが、
色の少なくなってくる季節に赤い実が目を引きます。
寒い季節ですが、外を歩けばすてきな発見がたくさんあります。
ぜひ、寒さ対策をして、冬も外を歩きましょう!
更新日:2019年12月20日