企画展「OISO~(海+山)×人~」、終了しました

更新日:2018年09月23日

開館30周年を記念した企画展「OISO~(海+山)×人~」が、9月2日(日曜日)をもって終了しました。盛夏の開催となった企画展に、足をお運びいただきありがとうございました。今回の企画展を振り返るとともに、企画展の裏側を少しだけご紹介したいと思います。

展示風景1

開館30周年企画展の第一弾では、開館以来の博物館活動の軌跡と各分野の「お宝」とを展示しました。前回の展示も考古・歴史・民俗・自然の4分野で連携して展示を行いましたが、各分野の展示については決められたスペースでそれぞれの担当者が展示作業を進める形式で展示を作っていきました(詳しくはこちらをご覧ください)。

第二弾である今回は、分野ごとの展示ではなく、テーマにあわせて各分野の担当者が協力して展示の企画から実施まで行いました。

今回のテーマは、「OISO~(海+山)×人~」。海浜と丘陵とを持つ大磯の特徴と、その大地の上に成り立った人々の営みとをあわせて示すことができる展示を目指して設定されたテーマです。名称の表記については上記のとおりですが、問題は呼称でした。

「この企画展、なんて呼びましょうか?」

文字通りに呼称することが困難なため、職員のなかでは省略して「オオイソ展」と呼んでいました。

今回の展示は、「高麗山」と「照ヶ崎」という二つのテーマに分かれています。二つのテーマの下に、小テーマを設定して展示を行いました。

「1 高麗山」では、高麗山の植生からはじまり、考古遺物を含めた高麗山の歴史、高麗山の祭礼に関して展示を行いました。壁面には自然分野の植物標本に続き、江戸時代の絵図を展示しました。非常にインパクトのある導入部になっていたのではないでしょうか。

展示風景2

「2 照ヶ崎」では、照ヶ崎で行われている祭礼や行事を導入部にしています。そこから大磯の海水浴場、照ヶ崎の恵み、照ヶ崎の自然環境と、現代に伝わる祭礼・行事から過去にさかのぼっていく構成を採りました。展示の上では、突き漁で使用されていたモリを展示ケース内に斜めにかけました。視覚上はうまく仕切りのような効果を狙いましたが、いかがでしょうか。

展示風景3

自然環境の部分は、アオバトはもちろん、海藻標本や写真パネルを多く用い、生物の多様性を紹介する展示でした。また、海に生きる生物はカラフルで、見た目にもにぎやかな展示になっていたと思います。

展示風景4

「期間中に行くことはできなかった」という方にも、展示の雰囲気を感じていただけましたか?

なお、次回企画展は10月13日から実施する明治150年企画展「明治の功労者―湘南社の活動と近代地方行政―」(詳しくはこちら)です。当館に限らず、今年は全国各地の様々な館で明治150年にあわせた企画展や催しが行われています。当館のチラシコーナーにも、他館で行っている展示等のチラシを配架していますので、お立ち寄りの際はあわせてご覧になってみてはいかがでしょうか。

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