9月の石仏クラブを実施しました

更新日:2018年11月16日

久々の更新になってしまいました。石仏クラブの開催報告です。

先月、先々月は、あまりに暑い日が続いたため、石仏クラブは中止していましたが、少しずつ暑さも和らいできたということで、今月は実施することができました。天気予報では雨の予報もありましたが、結果的には曇り空のもと、調査を実施することができました。

今月調査を行ったのは、生沢地区です。生沢地区は鷹取山の南側にある地域で、さらに東と西、不動川沿いにある谷戸の3地区に分かれています。

今回は、町役場の国府支所から不動川に沿って谷戸地区の入り口あたりにかけて調査をしました。

個人の家で祀られている稲荷やお寺の境内にある石造物の調査を行いました。どちらの場所でも、地域の方や寺院のご住職にお話を伺うことができ、ただ見るよりも細かい調査ができたのではないかと思います。

供養塔

西国と秩父の巡礼供養塔も確認することができました。私たちがテキストとして利用している『石造物調査報告書』に掲載された写真と比べると、かなり摩耗していることがわかります。「右 いいすみ道」と記されていることをかろうじて読み取ることができました。

「いいすみ道」は、坂東三十三ヶ所札所の第五番飯泉観音(小田原市)へと続く道を示したものです。また、隣には講中が祀った地神社があります。ここでも近隣の方にお話しを伺うことができました。

以前は供養塔や地神社は、お話を伺った方が子どもの頃は、いまよりも低い位置にあったそうです。小田原厚木道路の工事の際に、そこで出た土によって地面をかさ上げしたとのこと。子どもの頃はもっと大きく見えたそうです。

今回のように場合によってはお話を伺いながら行う調査のため、非常に時間がかかりますが、地道にやっていきます。

来月も引き続き、生沢地区を歩く予定です。

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