開催にあたって

更新日:2021年10月22日

1945年(昭和20年)8月15日から76年が経ち、戦争体験者は少なくなっています。大磯町郷土資料館では、6年前の終戦70年をきっかけとして、大磯の戦時中の状況を把握することを目的として、大磯で空襲を体験された方への聞き取り調査や、陣地壕などの調査を進めてきました。本展示では、当館が所蔵する戦争関係資料を紹介し、併せて調査の成果を発表します。

太平洋戦争の末期、1945年になると大磯でも空襲があり、7月16日の平塚空襲では、多数の方が命を落としました。また、相模湾沿岸に位置していることから、アメリカ軍の上陸に備えて、旧日本軍によって陣地が築かれました。この事は、2021年(令和3年)現在に大磯にお住まいの方のほとんどが、もしかしたらご存じないかもしれません。当館は、地域博物館としてこの事実を伝え続けなければならないと考えています。

本展示では、太平洋戦争だけでなく、その前史として徴兵制から太平洋戦争に至るまでの過程を追っています。初めは国民皆兵に抵抗した人々が、どうして約60年の間に大きな戦争を引き起こすことになったのか、平和とは何か、改めて考える機会になれば幸いです。

本展示にご協力いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。

2021年(令和3年)10月
大磯町郷土資料館

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 教育部 生涯学習課 郷土資料館
〒255-0005
神奈川県中郡大磯町西小磯446-1
電話番号:0463-61-4700
ファックス:0463-61-4660
メールフォームによるお問い合わせ