猫に関すること

更新日:2023年05月15日

 大磯町では、猫についてのご相談や苦情が多く寄せられます。ご相談の多くは、猫の糞尿被害や鳴き声についてです。そして、「猫を違う場所に連れて行ってほしい」や「町で捕獲して処分してほしい」といった要望も寄せられます。

 しかし、猫は愛護動物として「動物の愛護及び管理に関する法律」によって守られており、みだりに衰弱させたり、殺傷したりすることは法律で禁じられており、町などで処分や捕獲することもできません。違反した場合は以下のような罰則が科せられます。

 ・みだりに殺傷したり、傷つけることは2年以下の懲役又は200万円以下の罰金

 ・遺棄したり、みだりに給餌や給水をやめて虐待することは100万円以下の罰金
 

 

 猫の問題を解決するには、猫に関心がある人も、猫に関心がない人も協力し合うことが重要です。そのために、飼い猫も飼い主のいない猫も適正な飼育をしましょう。神奈川県では猫の適正飼養に関するガイドラインを作成しています。

 

猫の飼い主の皆様へ

 マイペースな性格や愛くるしい表情をして人間を癒してくれる猫たちですが、適正な飼育をしないとトラブルが発生してしまいます。飼い主の皆様は責任を持って、終生飼育をしましょう。

室内飼いをしましょう

 猫は縄張りの中で生活をする生き物です。室内だけで飼育する場合、上下運動をさせればストレスなく生活を送ることができます。

 外飼いの場合は、交通事故や感染症、猫同士のケンカなど命に係わる危険がたくさんあります。また、糞尿等の近隣トラブルの原因になったりもします。

 猫の安全や健康の保持、近隣トラブル防止の観点から室内飼いをおすすめします。

不妊・去勢手術を受けさせましょう

 猫はとても繁殖力の強い生き物です。1年間に2、3回出産が可能です。また生後半年程度で妊娠が可能になり、1度の出産で4~8頭が生まれます。その子猫たちも半年後には出産が可能になり、どんどん増えていってしまいます。ご家庭で繁殖を望まれない方は、不妊・去勢手術を受けさせましょう。

 

 不妊・去勢手術は次のメリットがあります。

・性格が穏やかになり、鳴き声も少なくなる

・糞尿のにおいが少なくなる

・マーキングが少なくなる

・病気のリスクを抑えることができる

 

 不妊・去勢手術は性成熟前(生後6ヶ月程度)に行うと、妊娠の可能性も下げられ、上記のメリットも顕著に表れやすくなります。

飼い主のいない猫について

 飼い主のいない猫は、もともと飼い猫だったといわれています。飼い主に捨てられてしまった猫が、野外で繁殖をして増えてしまいました。飼い主のいない猫を増やさない為にも、飼い主の方は責任を持って、終生飼養をしましょう。

地域猫活動

 飼い主のいない猫を、”命あるもの”として地域全体の環境問題として考えていくことが重要です。飼い主のいない猫を適正に管理していく取組みのことを言います。

目的

 地域猫活動の目的は、飼い主のいない猫を減らすことです。

 しかし、始めてすぐに効果や結果が出るものではありません。そのため、猫の世話をする人だけではなく、地域住民のご理解とご協力が必要になります。

不妊・去勢手術(TNR)について

 数を今よりも増やさない為には、新たな命を生まれさせないことが重要です。手術を受けさせることにより、猫の増加を防ぐことができます。

 TNRとは

Trap(トラップ:捕獲)

Neuter(ニューター:不妊・去勢手術)

Return(リターン:元の場所に戻す)

 この順序で手術を行い、地域猫として寿命まで管理していきます。

 

*TNRを行う際に、猫の捕獲檻を貸し出しております。(環境課までお問い合わせください)

*大磯町では飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費の一部を負担しています。

適切なエサやりについて

 地域猫活動の1つとして、エサやりがあります。しかし、適切な方法で行わないと様々な問題が発生してしまいます。エサやりを行う場合は、次の点に注意をして行ってください。

・決まった時間に与える

・決まった場所で行う

・置きエサは行わず、残ったエサは毎回持ちかえる

 この点を守って行うと、カラスやハエなどが発生せず、近隣の方に迷惑をかけることもありません。また、しっかりとエサを与えることにより、お腹が満たされた状態になり、ゴミを荒らすことも無くなります。

トイレの設置について

 町に寄せられる意見の中で多いのは、「猫が敷地内で糞尿をする」というご意見です。この問題を解決するためには、新たなトイレを設置する必要があります。猫の習性上、エサ場の近くに設置すると効果的です。プランターや発砲スチロールの箱などに土を入れておくと、猫はトイレと認識し、利用するようになります。また、臭いや虫の発生原因になるため、トイレの清掃はこまめに行いましょう。

 このように、トイレの設置や管理を行うと糞尿被害は軽減されます。

耳カットをしていない猫を探しています!

*「耳カット」とは、不妊去勢手術済みの目印です。

 不妊去勢手術を受けていない、飼い主のいない猫が子どもを産み、飼い主のいない猫がさらに増えていくと、近隣トラブルも増えていきます。そのため、町では、飼い主がいない猫の不妊去勢手術を推進しています。

地域猫活動とは

公益財団法人どうぶつ基金との協働事業

 公益財団法人どうぶつ基金が不妊手術・ワクチン・ノミ駆除薬の費用を全額負担する「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加し、地域猫活動を行うボランティア団体等と連携してTNR事業を行います。

 「さくらねこ無料不妊手術事業」とは、飼い主のいない猫に対し「さくらねこTNR(Trap/捕獲し、Neuter/不妊去勢手術を行い、Return/元の場所に戻す、その印として耳先をさくらの花びらのようにV字カットする)」を実施することで、繁殖を防止し、「地域の猫」「さくらねこ」として一代限りの命を全うさせ、飼い主のいない猫に関わる苦情や、殺処分の減少に寄与する活動です。

この記事に関するお問い合わせ先

産業環境部 環境課 環境・エネルギー係
〒259-0103
神奈川県中郡大磯町虫窪66
電話番号:0463-72-4438
ファックス:0463-71-8467
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