工事契約の入札における設計違算について(令和6年5月22日記者発表)
大磯町が発注した公共汚水ます設置工事(その1)の一般競争入札において、設計違算が判明したことにより、入札を無効としましたので、次のとおりお知らせします。
本件について、関係する方々並びに町民の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げ、今後このようなことがないよう再発防止に努めてまいります。
1 工事概要
工事名:公共汚水ます設置工事(その1)
担当課:都市建設部下水道課
場 所:大磯町 管内一円 地内
概 要:取付管及びます工
ます設置工 60箇所
取付管布設工 40箇所
管路土工 1式
付帯工 1式
2 無効理由
入札の透明性及び公平性の確保ができないと判断したため
3 経過
本案件の工事は、4月19日(金曜日)に入札公告を行い、8者(辞退2者を含む)が参加し、5月20日(月曜日)に開札を行いました。開札後、当該工事について1者からの積算疑義申立てがあり、「工事設計書」を再度確認したところ、設計時に経費率の補正条件設定が誤っていたため、入札公告時に公表した工事概要書の条件による一般管理費の経費率と、「工事設計書」で採用している経費率に相違が認められました(正誤表のとおり)。
公表した工事概要書の条件による経費率で積算を行うと、設計金額が17万6千円(税込)低く算出されたことから、当該設計書に誤りがあることが確認できました。
この結果、最低制限価格に相違が生じる結果となりました。
以上により、掲載された設計書に誤りがあったことから、入札を無効としました。
正誤表
経費率 | 正 | 誤 |
一般管理費率 | 21.25% | 21.31% |
4 原因
工事設計書の添付資料の一つである、積算書の作成に「公共土木工事積算システム」を使用しています。
積算書の作成にあたり、公共土木工事積算システムの「経費情報入力欄、前払金の補正条件」の選択において、プルダウンメニューから誤った項目を選択しました。
その結果、誤った経費率で計算したため、設計額に差異が生じました。
また、本設計書の決裁時、「積算諸条件調書」に補正条件が明示されていましたが、確認が足りず誤った項目を選択していることを見落としました。
5 今後の対応
当該工事は、改めて積算を行い、再度入札手続きを行う予定です。
6 再発防止策
現在、工事設計書の決裁時にチェックリストを用いて違算防止を行っていますが、チェックリストを細分化し、「積算諸条件調書」の確認を確実に行えるよう事務改善を図ります。
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更新日:2024年05月22日