帯状疱疹について

更新日:2023年08月16日

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。 多くの人が子どものときに感染した水痘・帯状疱疹ウイルスが原因で起こります。

水痘・帯状疱疹ウイルスは、水痘が治癒した後も神経節に生涯にわたり潜伏しています。普段は免疫力でその活動が抑えられていますが、加齢やストレス、免疫力低下などによって再活性化されます。
その結果、潜伏していたウイルスが活動を再開し、ウイルスが神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹(ほっしん)が出る帯状疱疹を発症します。

50歳以上になると発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人は発症するといわれています。

症状

発症すると体の片側に水疱を伴う紅斑が帯状に広がり、強い痛みを伴うことが多いです。
3〜4週間ほど続きます。皮膚症状が治った後も、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長期間にわたる痛みが続くことがあります。

治療

  • 抗ヘルペスウイルス薬(内服、塗り薬)等を使用します。
  • 帯状疱疹後神経痛がひどい場合は、神経の周りに局所麻酔薬を直接注射する神経ブロックが選択される場合があります。

予防方法

  • 免疫力を低下させないように、バランスの良い食事・睡眠・適度な運動を心がけましょう。
  • ワクチンによる予防接種があります。これは任意接種です。予防接種に関しては医師へご相談ください。

詳しくは
国立感染症研究所(外部リンク)

帯状疱疹ワクチンについて

ワクチン接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、発症や重症化を抑える効果が期待されます。帯状疱疹ワクチンの対象は、どちらも50歳以上となります。

帯状疱疹ワクチンには、2つの種類があり接種回数も異なります。

  • 不活化ワクチン: 2回接種
  • 生ワクチン: 1回接種

なお、帯状疱疹ワクチンは法令に定められた定期予防接種ではないため、接種する場合は任意接種となり、費用は全額自己負担となります。

接種を希望される場合は、医療機関へ直接ご相談ください

予防接種による健康被害救済制度

帯状疱疹ワクチンの予防接種は任意接種のため、健康被害が生じた場合は「独立行政法人医薬品医療機器総合機構救済制度」による救済対象となります。

申請に必要な手続きなどについては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構へお問い合わせください。

【独立行政法人医薬品医療機器総合機構】医薬品副作用被害救済制度に関する業務