3月27日食育セミナーを開催しました

更新日:2024年04月11日

地域循環型養鶏

 今年度の食育セミナーは「地域循環型平飼い養鶏」というテーマで行い、23名(小学生含む)の方にご参加いただきました。

 6年前に就農し、コッコパラダイス創業メンバーで現在は西小磯で平飼い養鶏を行っている川尻哲郎氏を講師にお招きしました。当日は湘南ケーブルネットワークさんも取材にいらっしゃいました。

山に囲まれた広い環境で平飼いされる鶏

 日本に養鶏場の約90%以上が、窓のない鶏舎でかご(ケージ)の中で飼育され、身動きの取れない環境にいるそうです。

 コッコパラダイスの鶏は、朝起きると羽ばたきし、毛づくろいをし、砂浴びをして羽をきれいにします。(砂浴びにより羽毛についた汚れや寄生虫を落とし体を清潔に保っています。)日中は屋根のある鶏舎と日の当たる鶏舎を自由に行き来し過ごしています。

コッコパラダイスのえさ

 一般的な鶏の餌は、穀類、米ぬか、ふすま、魚粉などだそうですが、コッコパラダイスでは、

  • ビール粕と米ぬかを混ぜた発酵飼料
  • 学校給食の残渣
  • オーガニック野菜の残放
  • 耕作放棄地や畑の野草や竹の葉など

 飼育期間中はワクチンや抗生物質は投与しません。

 

地域循環型養鶏

捨てられてしまう食品残渣を鶏のエサに利用

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鶏が生んだ卵を消費

  ↓

養鶏場の土(えさと鶏の糞で発酵しとても栄養価の高い土)を肥料として活用

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ワークショップなどで鶏を処理し鶏肉を食べる

アニマルウェルフェアに基づいた養鶏

 アニマルウェルフェアとは、動物を「感受性のある存在」ととらえ、家畜にとってストレスや苦痛の少ない飼育環境を目指す考え方です。

 食用にただ飼育されるだけの「モノ」ではなく「いきもの」として養鶏をされている川尻氏の愛情を感じられる食育セミナーでした。

食育セミナー会場の様子
食育セミナー講師川尻氏

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