大磯町の境界石を調査する

更新日:2023年05月13日

大磯町内を散策していると、時々見かける石の杭(くい)。よく見ると人名が書かれています。徳川家、安田、橋本綱常…。彼らは何者でしょうか?

そうです。大磯に別荘を持っていた著名人たちです。これらの杭は、別荘の所有者が、所有している敷地の境界を示すために立てたものなのです。この石の杭、境界石は、まだまだ町内の現地で確認できるものもありますが、開発などによって不要になったものは抜かれてしまい、大磯町郷土資料館に保管しているものがあります。

境界石にご関心をお持ちの写真整理クラブ、古文書解読クラブの会員からご要望があり、この程、保管している境界石を改めて調査することになりました。5月11日午前の穏やかな天気の中、まずは、境界石の洗浄を行いました。

伊達家所有と書かれた境界石

伊達家所有と書かれた境界石

境界石を洗う

洗浄中

洗浄した境界石の中には、「伊達家所有」と書かれたものも。伊達家の境界石は、古文書解読クラブで解読中の大磯町助役日誌にも登場し、8本の石杭が立てられたと書かれています。この境界石はその内の1本…と考えると、歴史がぐぐっと身近に感じられます。

洗浄した境界石は、今後、書かれている文字を特定し、実測して、郷土資料館の資料として保管する予定です。また、改めて、調査結果をご報告します!

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