明治150年企画展講演会「湘南社社長山口左七郎と近代の幕開け」を行いました
11月24日(土曜日)に、一橋大学大学院教授の渡辺尚志氏をお招きして、明治150年企画展講演会「湘南社社長山口左七郎と近代の幕開け」を行いました。
山口左七郎は自由民権結社である湘南社の社長を務めたことから、自由民権家として知られています。しかし、湘南社の活動に携わったのは、彼の人生の中ではごく短い時間でした。渡辺先生のお話では、幕末から明治維新という変革期を、名主家の当主という立場や、当時の村長にあたる戸長という立場から乗り越えた、自由民権家とはまた別の側面から山口左七郎を考えました。
ご講演の途中で、何度か質問時間を設けましたが、会場からは幕末・明治維新期の村(地域社会)に関する熱心な質問が出て、考察を深めることができました。
明治維新の変革は、国家の体制が大きく変わることによってもたらされたものですが、地域はそれらの変化を受け止め、近代化を進めました。今回の講演会によって、地域のリーダーとして尽力した、明治の功労者に対する考察が深まったのではないかと思います。ご講演いただきました渡辺先生、そしてご参加いただきました皆様に御礼申し上げます。
11月18日(日曜日)には、2回目の展示解説も行いました。こちらも多くの皆様にご参加いただき、感謝申し上げます。
明治150年企画展「明治の功労者―湘南社の活動と近代地方行政―」の会期は、残すところわずかとなりました。会期は、12月9日(日曜日)までです。皆様のご来館をお待ちしています。
更新日:2019年06月30日