平成30年度
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、大磯町では、神奈川県、小田原市、箱根町、星槎グループとともに、アフリカのエリトリア国、南アジアのブータン王国、東南アジアのミャンマー連邦共和国と事前キャンプに関する協定を結んでおり、各国との交流事業を行っています。
平成30年度の取組みをご紹介します。
放課後子ども教室でエリトリア・ブータンの留学生と走り方教室を行いました
今年度も、町立小学校2校の「放課後子ども教室」に、エリトリアやブータンの留学生が遊びに来てくれました!
11月14日に国府小学校、11月21日には大磯小学校で行われ、たくさんの子どもたちが参加して、賑やかなひと時となりました。
今年度のテーマは、「走り方教室」です。
星槎国際高等学校湘南で留学生の陸上の指導にもあたっている、坂田先生から指導を受けました。
まずは、念入りに準備体操です。
準備ができたら、いよいよ走り方のコツを学びます。
子どもたちは、腕の振り方の重要性を教わり、留学生のお手本を見ながら一緒に走る体験をしました。
走り方教室の後は、子どもたちの大好きな鬼ごっこタイムです。
留学生が鬼になり、たくさんの子どもたちを次々に捕まえていました!
最後まで残ることができた子には、留学生からサインのプレゼントも。
また遊びにくることを約束して、エリトリアやブータンの現地語であいさつをしながら、お別れとなりました。
チャオ チャオ! タシデレー!
国府保育園で園児たちがエリトリア郷土料理給食を体験しました!
9月28日、町立国府保育園で、エリトリア郷土料理給食が提供されました。当日は、星槎国際高等学校湘南から、エリトリア留学生2名、ブータン留学生3名も訪れ、年長児と一緒に体を動かして遊んだり、2020年の東京オリンピックの出場を目指す留学生に向けてのメッセージを込めた紙飛行機を飛ばす「SKY交流」も行いました。
子どもたちは、留学生との交流に向けて一生懸命練習した現地語でのあいさつを披露し、留学生も終始笑顔の交流会となりました。
↑SKY交流の様子。それぞれに思いを込めた紙飛行機を飛ばしました。
↑鬼ごっこでは、逃げる留学生を子どもたちが追いかけて大興奮!
体を動かして遊んだあとは、いよいよエリトリア郷土料理給食を体験!
留学生と一緒にテーブルを囲んで味わいました。
この日の給食で提供された郷土料理は、エリトリアの「アリチャ」です。
いろいろな野菜が入ったカレー風味の煮込み料理で、子どもたちも留学生もおかわりをしていました!
留学生と子どもたちはすっかり仲良くなり、留学生は勉強中の日本語を使って、たくさんお話しをしてくれました。
お別れの際には、子どもたちから留学生へ、「SKY交流」で飛ばした応援メッセージを込めた紙飛行機をプレゼントしました。
最後は、留学生が子どもたちのアーチをくぐって見送りを受けました。
子どもたちは、「また留学生と遊びたい!」「給食もおいしかった!」と感想を語ってくれました。子どもたちにとって、思い出に残るひと時となったようです。
エリトリア・ブータン郷土料理の料理教室が開催されました
大磯町食生活改善推進団体が開発した、エリトリア・ブータンの郷土料理レシピを活用し、2つの料理教室が開催されました。
平成30年6月19日には、大磯町食生活改善推進団体主催の「男性料理教室」が、7月1日には、町スポーツ健康課主催の、「みんなでクッキング」が開催され、参加者の皆さんは、普段親しみのない両国の郷土料理作りに挑戦しました。
当日は、あわせて国の概要や生活・食文化などの紹介も行われ、今まで知らなかった両国のことを知る機会となりました。
男性料理教室の調理の様子。
みんなでクッキングの調理の様子。
子どもたちも、包丁や皮むき器を使いながら調理に参加しました!
自分たちで作った料理を食べた子どもたちは、それぞれに気に入ったメニューを言い合いながら、楽しそうに食べていました。
エリトリア・ブータンの郷土料理レシピを開発しました!
「エリトリアとブータンでは、日ごろどんな料理を食べているんだろう?」
そんな素朴な疑問からスタートしたのが、この「レシピ開発事業」です。
知らない国を知る上で、食文化は大きな要素。普段、あまり馴染みのないエリトリアとブータンの郷土料理を、「一般家庭で再現でき、日本人の口に合うものでありつつ、現地の味からかけ離れていないもの」をめざし、レシピ化を進めてきました。
レシピ開発を担ってくださったのは、大磯町食生活改善推進団体(通称 食改さん)です。
●食生活改善推進団体って?
自分や家族の健康はもとよりお友達、ご近所の方や地域の方々へ、食生活を通して健康づくりを進めるボランティア団体です。会員は、町の養成講座を修了しています。
料理教室の開催、左義長のお団子づくりなどの自主的な活動はもちろん、町や県からも教室の依頼をされたり、町の教室の協力をしたりと幅広く活動しています。
今回、普段の「健康」に関する活動から離れたところで、事前キャンプの協定締結をきっかけに交流が始まった、2国の郷土料理を広く知ってもらうため、レシピづくりに挑戦してくださいました。
そして、平成29年度末から試作品づくりを重ねてきた、エリトリア料理2品、ブータン料理2品のレシピが完成しました!
【写真左下から時計回りに】 インジェラ(エリトリア)、パクシャ・パ(ブータン)、アリチャ(エリトリア)、シャモ・ダツィ(ブータン)
(写真は神奈川県提供)
◆インジェラ (エリトリア)
エリトリアの主食です。テフ(イネ科)の実を製粉したもの(テフ粉)に、水を加えて発酵させ、クレープ状に焼きます。
発酵による独特の酸味が特徴。今回のレシピでは、簡易発酵でつくります。
テフ粉は、インターネットで購入することができます。身近な食材では、そば粉で代用することができます。
◆アリチャ (エリトリア)
トマトやズッキーニなどの野菜を煮込んで作ります。水を加えず、野菜の水分だけで作るため野菜の旨みたっぷりです。ほのかなカレー風味が食欲をそそります。
エリトリアではインジェラと一緒にいただきます。
◆シャモ・ダツィ (ブータン)
きのことチーズ、唐辛子を煮込んだ料理。ブータンではチーズと唐辛子を使った料理がよく食べられています。
唐辛子とチーズの煮込みは「エマ・ダツィ」、じゃがいもとチーズの煮込みは「ケワ・ダツィ」です。どれも唐辛子たっぷりで激辛!今回のレシピでは、日本人向けに辛さを抑えてありますが、お好みに合わせて調整して、おいしくいただきましょう。
シャモ・ダツィ レシピ (PDFファイル: 105.1KB)
◆パクシャ・パ (ブータン)
豚肉を厚めに切ったものと、大根などを煮込む料理です。ニラとバターが入って、コクもあります。唐辛子の辛味も入り、ごはんがすすむ一品です。
ブータンの主食は、赤米です。唐辛子の効いた辛い料理をおかずに、ごはんをたくさん食べるのが、ブータン流。日本では、赤米が手に入りにくいので、白米とともに味わってください。
実際に作って、エリトリア・ブータンの味を体験してみてください!
今後、このレシピを広く皆さんに知ってもらうため、さまざまなイベント等で配布をするほか、町や食改さんの実施する料理教室を開催予定です!
レシピ試作品の試食会に留学生が参加!
レシピ開発にあたって、平成30年3月20日に試作品の試食会を行いました。エリトリアとブータンからの留学生にも参加してもらい、試作品の調理の仕上げを手伝ってもらいながら、味や調理の仕方のアドバイスをいただきました。
試食会で留学生は、「とてもおいしい。ブータンでは、もっともっと辛くして食べますが、日本ではこのくらいがちょうどよい」や、「日本に来てから初めて故郷の味に触れることができた」と言っていました。
また、食改メンバーから温かく迎えられ、「にぎやかで楽しく本当の家族のよう」と笑顔をみせていました。
↑試食会の様子。調理の仕方や味にアドバイスをする留学生。
食改さんも積極的に意見を聞いていました。笑顔のあふれる試食会となり、和やかに交流が図られました。
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更新日:2019年01月15日