神奈川県立大磯高等学校、麻布大学及び大磯町の人と動物と環境の共生に向けた連携と協力に関する協定

更新日:2025年12月02日

大磯町・大磯高校・麻布大学 連携フォーラムを開催します。

■開催日時:令和7年12月20日(土曜日)13時から16時半

■会    場:大磯町役場保健センター2階

 

 

 大磯町(町長 池田 東一郎)と神奈川県立大磯高等学校(校長 立花 ますみ)、麻布大学(学長 川上 泰)は、「人と動物と環境の共生に向けた連携と協力に関する協定」を締結 しました。

協定名

神奈川県立大磯高等学校、麻布大学及び大磯町の人と動物と環境の共生に向けた連携と協力に関する協定

協定締結日

令和7年1月24日

本協定の目的及び連携事項

大磯町、大磯高校、麻布大学の三者の緊密な連携と協力により、教育と実践を通じて人と動物と環境の共生に向けた取り組みに寄与することを目的とする。

この目的を達成するため、三者がともに合意した事案に関して次の事項について連携し、各々の事業の目的に反しない範囲において協力する。

(1)人と動物と環境の共生に関すること

(2)一次産業の振興に関すること

(3)その他、前条の目的を達成するために必要なこと

協定締結の背景

  • 令和3年度に大磯町が、鳥獣害対策の先進地である島根県美郷町と「獣害対策をきっかけとした地域活性化」を目的に包括的連携協定を締結。
  • その美郷町内には、麻布大学がフィールドワークセンターを設置し、鳥獣害対策などの調査研究を実施しており、大磯町と麻布大学との間で関りが始まる。
  • 大磯高校は令和6年から、生物同好会やTea cook同好会、家庭クラブ委員会が大磯町や地域住民などと町内の獣害対策や農林業などに関する取組みを開始。
  • このような町と大学、町と高校での鳥獣害対策という共通の取組みをきっかけに、大磯高校と麻布大学との間でも接点が生まれ、大磯町、大磯高校、麻布大学での三者協定に至る。

協定締結式

記念撮影

大磯高校から協定の趣旨と経緯の説明

大磯高校 家庭クラブ委員会

委員長 平山さんからの説明

大磯高校 生物同好会

副会長 松原さんからの説明

大磯高校tea cook同好会

会長 山之内さんからの説明

協定式会場に

大磯高校の活動ポスターを展示しました

協定締結記念イベント 里山整備活動(東小磯台町地区)

 協定締結を記念した実践活動として、協定締結式の翌日に里山整備活動が行われました。この活動は、東小磯台町地区の住民有志が地区全体に呼び掛けて毎年、自主的に行っている活動で、10年間も継続して行われています。

 台町地区は、住宅地の裏の荒れた里山がイノシシの住処となっており、住宅地にイノシシが出没しています。この里山整備活動は、里山のヤブを刈払うことで、イノシシが住宅地に近寄りにくい環境を作っていくことが大きな目的の一つとなっています。

 いつもは地区の住民だけで行われている活動ですが、今年は大磯高校と麻布大学も参加し、協定締結による実践活動の第一弾として行われました。当日は、神奈川県から、かながわ鳥獣被害対策支援センターと湘南地域県政総合センター環境調整課にも参加いただき、作業の指導をしていただきました。

 総勢約50名もの方々が参加し、荒れていた里山がすっかりきれいになりました。これで、見通しがよくなり、イノシシが近寄りづらい環境となりました。

 今後も大磯高校と麻布大学と地域が連携して、里山整備や鳥獣害対策に向けた実践活動や調査研究が行われる予定です。

【開催概要】

  • 実 施 日 :令和7年1月25日(土曜日)
  • 実施場所:大磯町東小磯台町地区
  • 参 加 者 :地域住民、大磯高校(生徒8名、教員2名)、麻布大学(教員1名)、かながわ鳥獣被害対策支援センター、湘南地域県政総合センター環境調整課、大磯町

住民、高校、大学、県、町が集結

イノシシの住処となっている

ヤブの刈払い

大磯高校生も

地域住民と一緒に作業しました

荒れていた善兵衛池も整備しました

麻布大学 島津教授も

ご参加くださいました

町長も参加させていただきました

第2弾 協定締結記念イベント 里山整備活動(東小磯台町地区)

 1月に続いて、東小磯台町地区で里山整備の第2弾が行われました。前回、整備できなかった場所が整備され、地域内がよりいっそう「イノシシを寄せ付けない・増やさない環境」となりました。

 今回も大磯高校の生徒さんが参加され、麻布大学の学生さんも初めて参加されました。また前回同様、神奈川県から、かながわ鳥獣被害対策支援センターと湘南地域県政総合センター環境調整課にも参加いただき、作業の指導をしていただきました。

 さらに今回は、NHKが取材に来られ、当日の作業の様子や大磯高校生の野生動物調査の様子、台町地区の里山整備活動の経緯などをまとめていただき、NHK首都圏ネットワークの中で放送されました(令和7年4月2日放送)。

【開催概要】

  • 実 施 日 :令和7年3月15日(土曜日)
  • 実施場所:大磯町東小磯台町地区
  • 参 加 者 :地域住民、大磯高校(生徒10名、教員2名)、麻布大学(学生3名、教員1名)、かながわ鳥獣被害対策支援センター、湘南地域県政総合センター環境調整課、大磯町

今回も大勢の方々が集まりました。

まとめ役の大西さんから開会のあいさつ。

町長も参加されました。

前回できなかった場所を整備し、イノシシのひそみ場をなくしました。

前回につづき、大磯高校生が作業に参加。NHKが取材にいらっしゃいました。

麻布大学の学生さんが大学のつなぎを着て参加。地域の方から「若い人と一緒に作業できて楽しかった」という声がありました。

大磯高校生物同好会が行っているセンサーカメラを使った野生動物調査の様子も取材いただきました。

大磯高校生が麻布大学フィールドワークセンター研修(島根県美郷町)に参加

 大磯高校の生徒の皆さんが、島根県美郷町で開催された鳥獣害対策の研修プログラムに参加しました。このプログラムは、美郷町にフィールドワークセンターを設置している麻布大学が開催したもので、今回学んだ事を、大磯高校生が大磯町での今後の活動に活かしていくことが望まれます。

 なお美郷町は、大磯町が協定を締結している鳥獣害対策の先進地域で、毎年、全国から大勢の方が視察に訪れる町です。

 

【開催概要】

  • 実 施 日 :令和7年3月24日~27日
  • 実施場所:島根県邑智郡美郷町 麻布大学フィールドワークセンター他
  • 参 加 者 :大磯高校(生徒13名、教員2名)、麻布大学(学生5名、教員2名、職員2名)、大磯町(職員2名)
  • 講     師 :麻布大学 江口祐輔教授、同 島津徳人教授、島根県美郷町 安田 亮課長、井上雅央氏、吾郷地域なでしこ会の皆様

美郷町長・役場職員・麻布大教授から講義

イノシシ捕獲の現場

鳥獣害対策のモデル圃場

イノシシ・シカ革の加工体験

イノシシ・シカ革のクラフト

美郷町の特産品「山くじら」料理

高校生から研修成果の発表

麻布大学フィールドワークセンターの前で

※島根県美郷町公式noteでも、当研修の様子をご紹介いただいています

大磯高校 生物同好会の野生動物調査に、麻布大学の指導がはじまりました

 大磯高校の生物同好会と大磯町は、令和6年から大磯町内で野生動物調査を実施しております。令和7年度からは、協定に基づいた連携の一環として麻布大学から専門的なご指導をいただけることとなりました。

 その最初の取り組みとして、令和7年7月23日に、野生動物の行動学や鳥獣被害対策等を専門に研究されている麻布大学 江口祐輔教授・加瀬ちひろ講師のお二人からセンサーカメラを活用した調査についてレクチャーいただきました。

 今後、調査計画の作成やデータの分析などにもご協力いただけるとお話しいただいており、今後の調査活動の充実が期待されます。

東小磯台町地区の里山整備 高校・大学の協力によって夏季に初めて実施

 台町地区の住民の方々が10年間地道に続けてきた里山整備は、草が一番茂る季節の夏季に実施したいところですが、高齢化が進む地域の方々にとって体力的な負担が大きいため、毎年冬に実施してきました。

 この状況を知った大磯高校と麻布大学の皆さんが「夏季に整備をやります!」と手を挙げてくださり、令和7年8月9日に、活動開始から10年目にして初めて夏季の整備が行われました。

 作業の後には、暑い中がんばってくださった高校・大学の皆さんに感謝の意を込めて、地域の有志の方々がカレーを用意してくださり、交流会が開催されました。

 鳥獣害対策のために行われてきた里山整備がきっかけとなって、高校・大学・地域の交流が深まり、今後の展開がますます楽しみになってきました。

【開催概要】

  • 実 施 日 :令和7年8月9日(土曜日)
  • 実施場所:大磯町東小磯台町地区
  • 参 加 者 :地域住民、大磯高校(生徒13名、教員1名)、麻布大学(学生15名、教員2名)、大磯町

この記事に関するお問い合わせ先

産業環境部 産業観光課 産業振興係
〒255-8555
神奈川県中郡大磯町東小磯183
電話番号:0463-61-4100(内線:262,263)
ファックス:0463-61-1991
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