平成28年度 鳥獣害対策講習会開催結果概要
なぜイノシシが出るの?みんなで解決! 第1・2回 鳥獣害対策講習会を開催しました
平成27年度に引き続き、鳥獣害対策講習会を開催しました。
今年度は、地域ぐるみで鳥獣害対策を進めていくために、西小磯西地区を会場に全4回の連続講習会を開催していきます。
日にち・場所
第1回 平成28年10月30日(日曜日)、西小磯農業センター
第2回 平成28年10月31日(月曜日)、西小磯農業センター
講師
井上雅央(いのうえまさてる)氏(元 近畿中国四国農業研究センター鳥獣害研究チーム長)
内容・一般参加者数
10月30日(日曜日)、51人参加
- 鳥獣害対策の基本的な考え方
- 鳥獣害から守れる畑・地域のつくり方など
- 環境点検(講師と一緒に地域を歩き、生活被害の原因の点検と対策の検討)
座学の様子(1日目)
環境点検の様子(1日目)
10月31日(月曜日)、22人参加
- 前日同様、効果的なイノシシ対策について
- 環境点検(講師と一緒に地域を歩き、農地被害の原因の点検と対策の検討)※下記参照
環境点検の様子(2日目)
環境点検の様子(2日目)
10月30日アンケート結果 (PDFファイル: 480.8KB)
10月31日アンケート結果 (PDFファイル: 397.0KB)
正しい電気柵の設置講習会&第3回鳥獣害対策講習会開催報告
正しい電気柵の設置講習会 (1月6日)
イノシシ対策には電気柵が効果的ですが、正しく設置しないと効果がでないばかりか、逆にイノシシをおびき寄せてしまうことがあります。この講習会では、昨年、電気柵を設置したモデル圃場をお手本に、講師がポイントを解説。また電気柵を設置したミカン畑の園主の方に、設置1年の実証結果などをお話しいただきました。

【1年前(H28年1月7日)の実習状況】ミカンの圃場全体に電気柵を設置しました。また、柵の外側に果実がでないように、木を伐採して樹形を変えました。この状態で柵を設置すれば果実が落下してもイノシシは食べることができません。イノシシは餌を食べられないので、来なくなります。
【電気柵設置1年後(H29年1月6日)】ミカン圃場の園主より、この1年の状況を伺いました。「電気柵を設置したことによりイノシシは圃場内に侵入する事は無く、ミカン園は守られた。」と園主は話され、電気柵の効果を絶賛されました。しかし、電気柵電源の電池を交換するのを忘れ、一度だけ侵入を許してしまったと話されていました。
電気柵の実証結果を聞いた後、西久保の別のミカン圃場へ移りました。この圃場は、試験圃場のミカン園を参考に隣接する3人の農家の皆さんで電気柵を設置しました。講師の方に柵の設置についてアドバイスを頂きました。農家の方々に電気柵の必要性が認知されてきています。
なぜイノシシが出るの?みんなで解決! 第3回鳥獣害対策講習会(1月7日)
第1回・第2回講習会で学んだ対策を実践する。
- 地域みんなで鳥獣に関する知識の習得
- 鳥獣が近寄らないような環境づくり(ひそみ場所の解消、落下果樹などのエサをなくす)
- 環境点検で課題のある場所の改善を始める
地域住民参加による上記事項の実践
これらを踏まえて、第3回鳥獣害対策講習会では、『対策の実践』として第1回、第2回の環境点検で見つかった課題を解決するため、竹ヤブの刈払いと水田に電気柵を設置する対策を実施しました。
イノシシが出没する箇所の竹ヤブの刈払いを実践しました。(参加者33名)
冬場の水田に生えるヒコバエや若草がイノシシの『餌付け』となるため、冬場でも水田には電気柵を設置するのがイノシシ対策として効果的です。
なぜイノシシが出るの?みんなで解決! 第4回 鳥獣害対策講習会(2月11日)
鳥獣害についての基礎地域の復習と今後に向けた話し合い
昨年10月より実施してきました鳥獣害対策講習会の第4回目を開催いたしました。これまでの講習会で学んだことを振り返り、地域の課題と対策方法を再確認したのち、地域全体で今後どのように鳥獣害対策を進めていくのかを参加者全員で話し合を行いました。
【話し合いで出た意見(一部抜粋)】
・個人で守れる畑をつくっていく。
・町のイノシシの状況を、町民に広く発信する必要がある。
・勉強したことを、地域に伝えていく。
・地域で対策を考えていけると良い。
・自分の農地は自分で守る。
・耕作放棄地の管理をする。
・電気柵を正しく維持点検する。
・捕獲を推進する。
参加者全員で、今後の対策について意見を出し合いました。そこで出た疑問に講師が回答し、今後の対策につながるアドバイスをもらいました。
2月11日アンケート結果 (PDFファイル: 361.1KB)
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更新日:2020年06月15日