救急の現場から#6 「意外と多い家庭で起こる事故」について

更新日:2015年10月29日

「意外と多い家庭で起こる事故」について(H27年11月号)

 救急出動の種別には、病気や交通事故のほかに、ケガがあります。ケガの発生場所の多くは、みなさまのご家庭で発生しています。そこで今回は、家庭での起こる事故についてお話したいと思います。

 ある救急現場では、高齢の男性が階段の最後の一段を踏み外し転倒しました。救急隊が確認すると、頭などは打っていないものの、太もも付け根部分の激痛のため動けない様子でした。

 救急隊の経験から、高齢者のみなさまは、家庭内での転倒等で容易に骨折してしまうことがあります。若年者であれば、打撲程度で済むことでも、高齢者は注意が必要です。

 この男性は骨折し、入院・手術が必要となり、完治するまでリハビリが必要になりました。高齢者の場合には、ケガが原因で歩けなくなったり、寝たきりになる可能性もあります。

 また、乳幼児がいる場合は、小さいもの(口の中に入る)、角のあるもの(頭や顔をぶつける)、熱いもの(やけどの原因)、水(溺れる)、椅子、机(転落)等、家庭内にはあらゆる危険が潜んでいます。

 例えば、子どもは好奇心が旺盛で視界に入った物を触ったり、口に入れたりしたくなるものです。子どもの視界から避け、手の届かない所に置くなどの対処で、事故を防ぐことができます。

 つまり子どもの事故は、まわりの大人が注意することで予防することができるのです。
 

 救急隊から、事故を減らすためにお願いがあります。

 一見安全に見える家庭内にも思わぬ危険が潜んでいます。

 もう一度、家庭内を見渡し、事故が起こりそうな物や場所を確認し事故を防ぐため、まずは予防することを心がけましょう。 

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