救急の現場から#5 救急搬送体験談
救急搬送体験談(H27年9月号)
今回は、実際に「心筋梗塞」で救急搬送された方からお話を伺うことが出来ましたのでその内容を掲載します。
「私が心筋梗塞になったのは、40代のときでした。
私は元来健康でタバコは一日30本、飲酒は週3回、運動は適度にやっていましたが、若いころからコレステロールが高いと指摘されていました。
その日の午後外出し、飲酒している時、だんだん背中が締め付けられ息苦しくなってきたので帰宅し、様子を見ていましたが、一向に症状が良くならないので救急車を呼びました。救急車が来てからは、意識が薄れてよく覚えてませんが、救急隊が心筋梗塞だと見破りすぐに治療が行える病院に搬送してくれたお陰で命が助かりました。
病院では緊急手術を行い、4週間の入院、3週間の自宅療養を経て仕事復帰し、今も通院はしていますが元気に過ごしています。」
一般的に心筋梗塞は胸の強い痛みというイメージがあるかも知れません。しかしこの方のように背中や肩、腕、顎などの痛みといった様々な症状が出ることがあります。
まずは、病気にならないよう「予防」して頂き、万一の時はすぐに救急車を呼び手遅れにならないようにしましょう。
★心筋梗塞予防のポイント
・喫煙・お酒の飲みすぎに注意
・適度に運動をする
・上手にストレス解消
・睡眠はしっかりと
・食生活の改善(塩分は控えめに)
※心筋梗塞の主な原因は、動脈硬化です。動脈硬化は誰でも加齢により進行するものですが、これらのポイント に注意していただき、病気を予防しましょう。
更新日:2015年09月18日