救急の現場から#3 AEDについて

更新日:2015年08月04日

AEDについて(H27年5月号)

 皆さん、AEDをご存知でしょうか。AEDの働きは突然死の原因とされる心臓がけいれんする状態、心室細動と呼ばれる致死的な状態の心臓に対して電気ショックを行って、心臓の働きを元通りに回復させることができます。

 高齢者に限らず、今まで元気だった人が突然倒れ、意識がなく、呼吸と心臓が停止した人にこのAEDを装着して適切な心肺蘇生法を行うと救命することが期待できます。しかし、心肺蘇生法が施されなかった場合、1分経過する毎に救命率が約10%低下していくと言われています。119番通報をして救急隊が現場に到着まで大磯町では約6分かかりますが、この間に心肺蘇生法やAEDの使用がされなかった場合、救命することが難しくなります。

 実際に救急隊の目の前で突然意識がなくなり、心肺停止状態に陥った人に電気ショックを行った場合、心臓の動きが元通りになり、直後に会話が出来るまで回復することがあります。

 しかし、救急隊の目の前でこのような状態になることはほとんどなく我々が到着したときには、すでに時間が経過しており、電気ショックの適応外となっていることが多いです。

 このわずかな時間にAEDを使用した救命処置を行うことにより、社会復帰率の向上が期待できます。そのためには、その場にいるあなたの協力が必要なのです。

 AEDは大磯町内でも86ヶ所の様々な場所に設置されており、誰でも使用できるようになっています。

 今後、町内のコンビニエンスストアにAEDを設置する予定です。

 AEDは医療機器ですが、講習会を受けたことのない人であっても、音声メッセージやランプで示す使用手順に従うことで、使用する人にわかりやすい構造となっています。しかし、講習会を受けた方がより効果的に使用できます。

 消防署ではAEDの使用手順を含めた救命講習会を開催していますので、お気軽にお問い合せください。

AED本体

AED設置状況

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