救急の現場から#2 救急医療情報キットについて

更新日:2015年08月04日

救急医療情報キットについて(H27年3月号)

 救急の現場で困ることがあります。それは、救急搬送する方の情報です。名前・生年月日・持病・かかりつけ病院・飲んでいる薬のほか緊急連絡先等の情報です。

  皆さんは、これらの家族の情報をいざという時に答えることができますか?

私たち救急隊の経験では、ほとんどの方が充分把握していないか、分からないことが多くあります。救急隊は、搬送する方の状態のほか、少しでも多くの情報を搬送先病院に伝え、これらの情報を元に持病が悪化したものなのか、医師による診療が病院到着前から開始されています。

  「かかりつけ病院ならば情報はわかるでしょ!?」いいえ、すぐには把握できません。いつも診ている医師が診察することはほとんどなく、まずは救急担当の医師が診察をして状態に合わせた専門医に治療をゆだねます。救急隊が情報を病院に前もって伝えることによりスムーズに診療が開始されるのです。

 町では75歳以上の方を対象に「救急医療情報キット」を福祉課で配布しています。これにご自分の情報を予め記載し、専用の容器に入れ自宅(冷蔵庫が一般的)で保管していただきます。キットを保管してある目印として冷蔵庫の扉や玄関ドアの内側にステッカーを貼ることにより救急隊が現場で把握できます。

 また情報を把握する手段として町では「救急あんしんカード」を作成しています。これは、外出先での急な事故や体調不良の際に、本人確認や緊急連絡先の確認を円滑に行うため、必要事項を記入していただき、外出時、お財布等の持ち歩くものの中に入れるものです。いずれも緊急時、非常に有効なものとなりますので、高齢者に限らずご活用をお願いいたします。

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