ダンボールコンポストの作成方法

更新日:2021年02月17日

ダンボールコンポストを作ってみよう!

ダンボールコンポストとは、ダンボール箱を利用した生ごみ処理容器で、ダンボール箱に基材を入れ、微生物の力によって生ごみを分解し、堆肥を作るものです。

ダンボールは通気性がよく、生ごみの水分を逃がしたり、発酵に必要な空気を通すのに適しています。

においも少なく、場所も多く取らないので、集合住宅のベランダでも取り組むことができます。

用意するもの

〇ダンボール箱

 みかん箱程度の大きさ。  厚手で強度のあるもの(二重構造)で防水加工でないもの

〇二重底用のダンボール

 強度を上げるために二重底にします

〇クラフトテープ(なければガムテープでも可)

〇基材(ピートモス15リットル+くん炭10リットル) ※3:2の割合

 おがくず、竹粉、腐葉土なども基材になります

 ※基材は様々なもので対応できます。

 ※黒土で行う方法では、生ごみを分解させ、消滅させます。(栄養価の高い黒土になります

  ので、堆肥としても使用できます)

〇風通しのよい網目状の台(かごなど)

 通気性を良くするため

〇スコップ

 生ごみと基材をかき混ぜるため

〇虫よけキャップ

 いらなくなったTシャツの袖と首の部分を縫い合わせることで作れます

ダンボールコンポストの作り方

(1) ダンボールを組み立て、クラフトテープで目張りします。目張り後、二重底用のダンボー

   ルを中に敷きます。

   ・通気性の良いクラフトテープを使います。なければガムテープで代用できます。

   ・ダンボールの継ぎ目もクラフトテープでしっかり目張りして、虫の侵入を防ぎます。

  目張りダンボール

(2) ダンボール箱に、「ピートモス(15リットル)」と「くん炭(10リットル)」を入れ

   て、シャベルでよく混ぜ合わせます。

  ・空気を入れるようにしながら、よく混ぜましょう。 

  ピートモスとくん炭

  基材投入後

(3) 通気性よいかごなどの上にダンボール箱を乗せます。

(4) ダンボール箱にコンポストキャップを被せます。

  キャップ

これで完成!

ダンボールコンポストの管理方法

置き方

屋外で雨のかからない、日当たりと風通しの良い場所に置きます。

使い方

(1) ダンボールコンポストの中央に穴をあけて、生ごみを入れ、基材を上にかけます。投入後

   は、必ず虫よけキャップで被せ、虫の侵入を防ぎましょう。

  ・1日に入れる生ごみの量は、500gを目安にします。

  生ごみ投入

(2) 次の日は、空気を入れるようにしながら、前日に生ごみを埋めたところをシャベルでよく

   かき混ぜ、中央に穴をあけて、新たな生ごみを入れます。以降これを繰り返します。

  ※生ごみを投入しない日は、基材をかき混ぜて空気を含ませましょう。

生ごみ投入のポイント

●なるべく細かくしてから入れると分解が早くなります。

●生ごみの水切りしないで投入できます。

●貝殻や硬い骨は分解しないので投入しないでください。

●タマネギ、トウモロコシ、タケノコの皮等の乾燥したものは分解されるまでに時間が掛かり

 ます。

●みかんなどの柑橘類の皮は、表面の油分を乾燥させてから投入すると分解が早くなります。

●卵の殻は粉々に砕くと分解が早くなります。

●廃食用油、米ぬか、炭水化物は微生物の分解促進になります。

●肉や魚を投入しすぎるとにおいがきつくなったり、虫が湧きやすくなります。

こんなときはどうしよう・・・

Q1 白いかびのようなものが、一面に生えてしまったのですが…

A1 カビが生えるのは、基材の中にいる微生物がしっかりと活動している証拠のため、問題

  ありません。

Q2 ウジ虫が湧いてしまいました。

A2 基材を黒いビニール袋に入れて縛り、日光の当たるところに置き、3日くらい天日干しし

  た後、基材をダンボールに戻してそのまま使用してください。

  また、熱湯を直接ウジ虫にかけると殺虫できます。

  ※ウジ虫が発生しても分解自体に影響はありません。

堆肥として使用するための準備(熟成)

投入期間3か月から6か月程度経過し、基材がべたつき、分解するまでに時間がかかると感じた時が熟成を行う時期です。

熟成の必要性

●ダンボールコンポストへの生ごみ投入を終了した時点では、堆肥ではありません。

●未熟な堆肥を土の中に入れると、土の中で熟成がはじまり、植物の根を傷めることがありま

 す。

熟成の手順

(1) 1週間に1回程度1~2リットルの水分を加え、基材全体をよく混ぜて分解を促進しま

   す。

(2) 熟成期間は、夏期で2週間から1か月、冬期で1か月から2か月程度で、生ごみの形がな

   くなり、水分を加えても温度の上昇がなければ熟成完了となります。

この記事に関するお問い合わせ先

産業環境部 環境課 廃棄物係
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神奈川県中郡大磯町虫窪66
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ファックス:0463-71-8467
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