大磯小学校タイムカプセルについて

更新日:2024年03月21日

タイムカプセル実行委員会の返却作業は終了しました

 大磯小学校タイムカプセル実行委員会は、一昨年12月3日にタイムカプセルを開封し、カプセル同窓生のイベントを開催した昨年5月27日以降、10ヶ月にわたって個人収蔵作品の返却を進めてきましたが、3月16日をもってその活動を終了いたしました。
 カプセルに収蔵されていた1,422名分の半数近く669名分の個人作品を、ご本人や関係者のお手元にお返しすることができました。
 それはまた、半数以上の方にお返しできなかったということでもありますが、活動を終えた今、実行委員会のメンバー全員が「やるべきことはやった」という達成感に包まれています。
 大磯小学校で同じ瞬間を過ごした仲間たちが、50年という長い時間を超えてなおこれだけ繋がっていたということは驚き以外の何ものでもなく、同窓生たちの絆の強さに驚かされました。
 そしてまた、その繋がりがイベント以降さらに広がっていったことが、実行委員会の活動の支えにもなりました。
 今後の人生において、これだけの仲間が集まる機会はあり得ないでしょう。
 しかし今回の活動を通して得ることができた思い出は、心の奥深く新たなカプセルに収められました。
 ご協力、ご尽力いただいた多くの方々に改めてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
          
                            令和6年3月18日   
                   大磯小学校タイムカプセル実行委員会一同

令和5年5月27日(土曜日)イベント開催!              大磯小学校タイムカプセル 『想』 50年の時空(とき)を超えて

50年前の在校生298人、先生11名が出席し大盛会となりました!

大磯小学校開校100周年記念事業として1973年に封入されタイムカプセル。
 その当時の在校生を対象としたイベント「大磯小学校タイムカプセル 『想』 50年の時空(とき)を超えて」が、5月27日(土曜日)10時半から、大磯小学校体育館で開催されました。
 タイムカプセルに収蔵されていた生徒名簿によると当時の在校生は1435名。果たしてどれだけの方に集まっていただけるのか。とりあえず場内には各学年30人分、6学年で180人分の椅子を用意しました。「ガラガラだったらどうしよう」そんな実行委員らの不安とは裏腹に、当日は、続々と当時の在校生が来場し、イベント開始前にあわてて椅子を追加するほどの盛況となりました。
 受付票で最終集計を行ったところ来場者は298人。当時の在校生のほぼ5人に1人が参加してくれたということは、50年という時間の経過を考えると驚くべきことでしょう。
 友人やご家族を通じ、イベント開催の情報を広げていただいた皆様のご協力に感謝申し上げます。

 また当日は、11名の先生にもご出席いただきました。
 6年1組・福島 睦惠 先生、6年3組・依田 勝也 先生、6年4組・光野 淳子 先生
 5年3組・細野  博 先生、5年6組・河合 剛英 先生、4年4組・澤地あけみ 先生
 2年1組・吉澤 廣子 先生、2年3組・古田 おわ 先生、2年4組・原  隆子 先生
 2年6組・横山 浪子 先生、音楽・大塚 正夫 先生

大磯小学校タイムカプセル 『想』 50年の時空(とき)を超えて イベントリポート

5月27日 土曜日 晴れ 10時30分 イベントスタート

 イベント当日は穏やかな天気に恵まれ、1時間前の開場時から当時の在校生が続々と来場しました。
 入場口の整理や受付を行う係員は、実行委員と、当日の協力メンバーに名乗り出てくれた同窓生たち。
 あちこちで「久しぶり~!」の声が飛び交い、賑やかな雰囲気の中でのスタートとなりました。

 池田東一郎大磯町長のご挨拶に続く、熊澤久教育長(中学校時代の熊澤先生です)の挨拶の中で『言葉にできない』の歌声が披露されると、在校生席からは明るい笑い声も起こりました。
 聞くところによると、これは熊澤教育長の十八番だそうです。
 この日は11人の先生が出席してくださいました。(<5年1組>中山幸子先生は当日欠席)
 50年前が新任だったという一番若い府川先生、福島先生でも現在は22歳+50歳になられていますが、記憶に残っている当時の印象とあまり変わっておらず、逆に教え子らの方が「老けたなぁ~」と思われてしまったかもしれません。
 一方「当時先生に憧れていた」という淡い恋バナも語られたとか。
 依田勝也先生のご挨拶に続いてビデオレターが放映されました。
 この日私用で出席が叶わなかった<音楽>福井靖史先生の姿がスクリーンに映し出されると会場内が一瞬どよめき「先生、お若い!」という声も…ご本人に直接聞いていただきたかったですよね。

実物のタイムカプセルは

 今回、体育館の壁沿いには、タイムカプセルに収められていた在校生の作文や絵、学校で使われていた教材、日常の生活用品などが所狭しと展示され、学年席の中央には、タイムカプセル本体と、封入されていたコンクリート壁に埋め込まれていた石碑版が置かれていました。
 「タイムカプセル」という言葉の持つ印象からすると球形を想像しがちですが、実際は四隅に脚のついたステンレス製の蓋付き直方体で、昔の「流し台」をイメージしていただければ近いかと思います。
 その本体と蓋の間にはゴム製のパッキンが挟まれ、ボルトでがっちりと固定されていました。
 さらにコンクリート製の覆いの中、地面に接することなく空中に固定されていましたので、高床式倉庫のごとく湿気や水害の影響を受けることなく、収蔵品は当時の状態に近いままで保存されていました。
 タイムカプセルが開封されたのは去年の12月3日。
 それから半年以上が経過してようやく今日のイベントを迎えることになりました。
 ホームページ上で、事前に開封せざるを得なかった経緯やここまで時間がかかった理由についての説明は行ってきましたが、実行委員会などに「なぜ先に開けてしまったんだ」といった声が寄せられたのも事実です。
 そこで今回、実行委員会の進め方にご理解を深めていただくため、芦川博昭副委員長が直接説明を行い、改めて開封時の映像をご覧いただきました。
 実行委員会としても、皆さんと一緒にタイムカプセルを開封し思い出を共有したいと考え検討を重ねましたが、当時はまだコロナの流行が治まっておらず、また、タイムカプセルの取り出しや収蔵品の保管状況の確認などに時間がかかることから、事前開封という方法を選択せざるを得ませんでした。
 100%納得いただける方法であったとは考えていません。
 しかし、同様に去年タイムカプセルを開封した全国の4つの学校に電話で話を聞くなど、実行委員会としてやるべきことはやったうえでの事前開封という結論であったことをご理解いただければと思います。

 

「50年の時空(とき)を超えた大磯小学校合唱団」校歌斉唱!

 その後は、ひと息入れて歓談タイム。
 場内は椅子を並べて各学年のブロックを作っていましたが、この歓談では、同級生同士だけでなく、学年の異なる方たちとも懐かしい再会が繰り広げられていました。
 小学校での登校班や、小学校から中学校に持ち上がっての部活動の先輩後輩など、学年ごとの同窓会とは違った趣も感じていただけたようです。
 イベント後半は、和太鼓集団「かんなぎ座」の演舞や、木管五重奏「alluré」の演奏を取り入れ、少々エンターテインメント的な内容の構成にしました。
 この日は授業参観日で全校児童が登校しており、その4時間目で児童たちがイベントをzoom視聴し「10年後の自分」に宛てた手紙を書いたということです。
 タイムカプセル収蔵品にも「50年後」を予測した作文が数多く残されていましたが「クラス全員にタブレットが配布され、画像や映像を参考にして授業を受ける」といったようなことを想像し書いていた人はおそらく誰もいなかったでしょう。
 そんな50年前に書いた作文を自分で読んでもらう「ひと足先に50年前の自分に出会う」という企画。
 「恥ずかしい」「何を書いているか覚えていないから」などの理由で当初はなかなか読んでくれる方が見つかりませんでしたが、直前になって4人が朗読してくれることになりました。
 当時2年生だった小倉ゆき乃さんは「えんそく」、5年生の柴田訓一君は運動会を題材にした「ニックキアメヤロウ」。
 いずれも、その時の様子が実際に描き出せるようなリアリティ溢れる作文でしたが、ご本人は相当恥ずかしかったようです。
 6年4組の内田敏樹君と中田吉彦君は、当時の担任であった光野淳子先生を囲んで朗読をしてくれました。
 ともに当時の大磯のことを書き記した作文で、光野先生はその頃の2人を思い出していたのか、じっとうつむいたまま静かに聞き入っていらっしゃいました。
 エンディングに用意したメインイベントは、現役児童の「大磯小学校合唱団」と、この日出席した当時の合唱団員「大磯小学校OB・OG合唱団」のコラボによる「50年の時空(とき)を超えた合唱団」の校歌斉唱。
 指揮は当時合唱団を指導されていた大塚正夫先生です。
 「朝日まばゆく光る海 海はこころの水かがみ」
 とても米寿を迎えられるとは思えぬ大塚先生の熱気あふれるタクトに導かれ、約40人の合唱団とタイムカプセル同窓生たちの歌声が体育館一杯に溢れました。
 大磯小学校タイムカプセル 『想』 50年の時空(とき)を超えて。
 50年の時を埋めるにはあまりにも短い2時間でしたが、50年前を思い出すきっかけにはなれたかと思います。
 しかし、我々実行委員会にとってはここがゴールではありません、スタートです。
 このイベントをきっかけに同窓生たちの繋がりが復活し、さらに広がっていくことよって、一人でも多くの方にタイムカプセルに収蔵されていた個人の所有物をお返しできるよう活動を続けてまいります。
 実行委員会の活動期限は来年2024年の3月末までと限られています。

今後ともご協力をよろしくお願いいたします。

収蔵品展示スペース

収蔵品展示スペース

OB OG合唱団

OB OG合唱団

2年生集合写真

2年生集合写真

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