春季企画展「めぐってみよう!大磯宿」開催中です<2>
春季企画展「めぐってみよう!大磯宿」の見どころ紹介、つづきです。
絵図や道中記から大磯宿の名所を紹介するコーナーから。
このコーナーでは、江戸時代に作られた道中記や絵図を紹介し、大磯宿の名所をご案内しています。写真は、江戸時代の宿場絵図として知られている「東海道分間延絵図」の大磯宿の部分。この絵図は、ガイドマップではなく、幕府が街道の詳細を調査して作成した絵図ですが、当時の宿場の様子がよくわかる興味深い絵図です。この企画展では細かい文字を見やすくするため、写真のように文字を大きくしたパネルを配置してみました。古文書解読クラブの会員の皆様にもお手伝いいただいた力作です。ぜひ、じっくりご覧ください。
このコーナーでは名所にかかわる資料も紹介しています。江戸時代の大磯宿の名所は、歌舞伎で有名になった『曽我物語』にまつわるスポットが多く、大磯は、今でいう『曽我物語』の聖地として有名であったことがうかがえます。この『曽我物語』。今年の大河ドラマと関係している物語であることは、ご存知でしょうか。すでに、曽我兄弟の父・河津祐泰や敵相手の工藤祐経などは、ドラマに登場していますね。
企画展では、江戸時代に発行された『曽我物語』の版本を展示しています。紹介している挿絵の部分には、北条義時も描かれています。
展示会場では、郷土資料館が所蔵する浮世絵も紹介しています。大磯の名所を描いた浮世絵は世の中にたくさんあり、展示しているものはその中の一部ではありますが、このように「大磯」を画題としたものをまとめて見られる機会は、あまりないのではないでしょうか?
大磯宿の名所を紹介したマップも配布しています。気候の良い、この時分、江戸時代の大磯宿の様子を思い浮かべながら、町内をお散歩してみてください!
企画展のご案内
会期:2022年4月23日(土曜日)~6月12日(日曜日)
会場:大磯町郷土資料館 企画展示室
入館無料
更新日:2022年05月05日