大磯と梨本宮伊都子妃
大磯には、大正から昭和戦前期にかけて、当時の皇族であった梨本宮守正の別邸がありました。梨本宮守正の妃・伊都子(いつこ)は、同じく大磯に別邸を構えた鍋島直大(なおひろ)の次女です。筆まめな伊都子は膨大な日記を残していて、別邸があった大磯を訪れた時の様子も、日記からうかがい知ることができます。
このたび、小田部雄次氏の著作として、『百年前のパンデミックと皇室 梨本宮伊都子妃の見たスペイン風邪』が出版されました。新型コロナウイルスの流行により、にわかに注目を浴びた100年前のパンデミック「スペイン風邪」ですが、当時の皇族も、その脅威から逃れることはできませんでした。当館のホームページにて紹介しているとおり、当時の大磯町の助役日誌にも、大磯におけるスペイン風邪への対応が克明に記されています。本書では、この助役日誌の記事もご紹介いただいています。
別荘地大磯の一側面を知る手がかりとして、ぜひ、一度ご覧ください。
大磯町の助役日誌におけるスペイン風邪関係の記事は、次のリンクをご覧ください。
更新日:2020年11月06日