大磯町郷土資料館 臨時休館中のひきこもごも

更新日:2020年07月07日

大磯町郷土資料館および旧吉田茂邸は、3月7日(土曜日)から、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、臨時休館していました。当初は、3月末までの臨時休館を予定していましたが、感染拡大の状況を受けて、4月27日、5月31日と臨時休館の延長が決まり、最終的に、郷土資料館は6月16日(火曜日)から、そして、ようやく旧吉田茂邸は7月2日(木曜日)から開館することになりました。

約4か月にわたった臨時休館。臨時休館中、何していたの?と思われる方も多いかと思いますが、学芸員の日々の調査研究や職員の仕事は開館時と変わらず、いや、むしろ非日常の対応を迫られたことによって、増えた仕事もあるような状況でした。今振り返ってみると、結局、臨時休館の期間がほぼ半月の間隔で変更されたことにより、腰を落ち着けて新たな企画に臨むこともできず、日々の仕事を行いながら、未発表の調査成果をまとめる仕事や、過去の事業で撮影した写真の整理など、今までやらなければいけなかったけれども、できなかった仕事を多少できたかな、というところが事実です。そして、あまりブログの記事にできるようなこともなく、更新頻度が少なくなってしまいました…。

その中で、できたことを少しだけ。

山王町の大踏切

この写真は、大磯の山王町にあった大踏切の写真です。昭和26年(1951)11月に撮影されました。

山王町の踏切跡

この写真は、山王町の大踏切があった場所を、平成26年(2014)5月に撮影したものです。

当館では、6年前の平成26年に、大磯町と国府町との合併60年を記念して、約60年前に撮影された町内の風景写真と現在の様子を比較する、写真展を行いました。約60年前に撮影された風景の現在地の特定は、ワークショップの形式で参加者と一緒に町内を歩きながら行いました。この写真は、そのワークショップで撮影したものです。

臨時休館中は、合併60周年事業が終わった後、整理ができていなかったこれらの写真データを整理し、撮影場所と撮影日時を含めた一覧表を作成しました。これらの写真も、いずれ、ホームページの収蔵資料データベースに公開し、多くの人に活用していただけるようにしたいですが、データベースへの公開は今しばらくお時間をいただくことになりそうです…。

6年前もすでに過去になり、現在はなくなってしまった建物の写真などもあります。この写真も10年後、20年後、そして100年後には貴重な資料となるでしょう。

感染症への対応は、決して終わったわけではなく、まだ予断を許さない状況にあります。感染拡大を防止しつつ、博物館としてどのような活動ができるのか、引き続き考えていきたいと思います。

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