雨上がりに発生した白いガ
雨が上がった午前中。
日が差してきて白いチョウが飛び出しました。
モンシロチョウが飛び出したなーと思って近づくと、
低いところだけでなく、木のてっぺんあたりまでかなりの数のチョウが群がって飛んでいます。
モンシロチョウがこんな大群で高いところを飛ぶなんて、珍しい・・・
飛んでいるチョウをよく見ましたが、モンシロチョウの紋も見えず、
その翅(はね)の白さは真っ白。
これはモンシロチョウ・・・?
近くを飛んできたチョウを捕まえてみると、触覚がもさもさ!!
ガでした。
この写真は触角は見づらいですが、
翅(はね)を開いて止まっている様子はガそのものですね。
ちなみにモンシロチョウの触覚は先端が太くなっているこん棒状です。
調べてみると、キアシドクガ。
名前にも付いた黄色い足が目立ちます。
ドクガと付きますが、毒はなく、
幼虫はミズキやエゴノキを食べます。
郷土資料館の周辺の木で発生したようです。
資料館の壁に毛虫がたくさんついていたとの情報をもらい、
見に行ってみるとたくさんのサナギになっていました。
そして見ているうちにもどんどんサナギからキアシドクガが羽化しています。
これがサナギです。
キアシドクガの羽化は年に一度、5、6月。
美しいガの大量発生に居合わせるなんて滅多にないことですね。
この時期、あなたの隣を飛ぶ白い美しいチョウ、
もしかするとキアシドクガかもしれないですよ。
更新日:2020年05月29日