10月の民俗マンスリー展示「クスリバコ」
民俗分野の展示では、毎月一つ、月替わりで資料を展示しています。
今月のマンスリー展示は、「クスリバコ」です。
この資料は1987年に町内の方から寄贈された資料です。使用者や年代の情報は記録されていませんが、中に収められた領収証などから、昭和30年代までは利用されていたものであることがわかりました。また、箱の上面には「富山県上市町」と記されており、このクスリバコがいわゆる「富山の薬売り」が売薬のために利用したクスリバコ(配置薬)だったことがわかります。
クスリバコのなかには、鎮痛薬であるケロリンや咳止めなどの薬が収納されています。パネルでは、領収書や包装紙に記された薬の値段と当時の日用雑貨や飲食物の値段との比較を行っています。
今月のマンスリー展示は、博物館実習生が展示の企画・文章作成を行いました。ご来館の際には、ぜひご覧ください。
更新日:2018年11月16日