大磯町と島根県美郷町の地域活性化に向けた包括的連携に関する協定締結について(令和3年11月11日記者発表)

更新日:2021年10月22日

 大磯町(町長 中﨑 久雄)と島根県美郷町(町長 嘉戸 隆)は、令和3年11月10日(水曜日)、鳥獣害対策をきっかけとして、緊密な相互連携を図ることにより、両地域の様々な課題に適切に対応し、来訪者及び住民サー ビスの向上、地域経済の振興等、相互の地域活性化に資することを目的に、包括的な提携に関する協定を締結 しました。

協定締結の背景

●大磯町では平成27年度より、美郷町から専門家を招き鳥獣対策講習会を実施。被害対策で一定の効果を上げ、教材DVDや農業系雑誌で取り上げられる
●令和元年10月に嘉戸美郷町長が来磯し、中﨑大磯町長と面会(今後の連携等の打診)

協定名

神奈川県大磯町と島根県美郷町の地域活性化に向けた包括的連携に関する協定書
(別称:大磯町と美郷町のビーチ&バレー協定)

協定締結日

令和3年11月10日

本協定による連携事項

(1) 鳥獣害対策のノウハウの相互活用及び住民主体の持続的な鳥獣害対策の実現
(2) 地域経済及び産業(農業・漁業・商工業・畜産業・林業)の振興
(3) 特産品等の販路拡大
(4) 地産地消を推進する連携商品の開発・販売
(5) 特産品の販売促進に連動した情報発信及び観光誘客
(6) 観光旅行及び教育旅行等を通じた交流
(7) 各々の持つ協議会等のネットワークの活用
(8) その他、地域の課題に対して双方合意した内容

本協定の締結により期待される効果

 本協定に基づき、両町で住民及び事業者等が進行しているプロジェクトに付随するノウハウやネットワークを互いに提供しあうことで、相互の地域活性化(鳥獣害対策を含む)に資する効果が期待される。

大磯町への効果

・美郷町のノウハウを導入して、今後の持続的な鳥獣対策の検討を進める
・現在のイノシシ等の捕獲体制を改革し、効果的な捕獲や経費等の削減を図る(現在、年間約500万円の町負担)

美郷町への効果

・首都圏での、ジビエ産品の販路拡大(大磯町内等での販売)
・獣害研修受入れによる来訪者の増加

両町への効果

・両町で進行中のプロジェクトにおける構成事業者及び団体の、商機や活動機会の拡大
・美郷町のジビエ等の産品と大磯町の産品とのコラボ商品を開発し、産品の充実化を図る

島根県美郷町の概要

●所在地:島根県邑智郡美郷町粕渕168番地
●人口:約4,900人、2,010世帯、高齢化率45.1%
●住民主体の鳥獣対策やジビエ利用の先進地として注目されており、毎年、全国から多数の視察が来訪
●平成23年 農林水産大臣賞受賞(鳥獣被害対策優良活動表彰)
●平成31年 「美郷バレー構想」を開始
●令和3年 「おおち山くじら研究所」設置

※「美郷バレー構想」(美郷町作成パンフレットより)

 アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレーは、そこに行くと新しい技術や情報、人脈が手に入るといわれる世界経済をリードする中心地。分野こそ全く違うものの、「鳥獣害対策と住民の取組に関しては島根県美郷町に行けば、新しい技術や情報が入り、人脈も広がる」という思いから、日本をリードする「鳥獣害対策版シリコンバレー」、すなわち産官学民が自発的に集い、互いが刺激し合って地域活性化の革新につなげていく環境の場が「美郷バレー」です。山くじら物語第1章から第4章までの山くじらをツールとした物語への共感による関係人口を広げ、環境づくりの場を構築していくことが美郷バレー構想です。

協定の枠組み

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