西長院

浄土宗

大磯町指定文化財 

 

  石造地蔵菩薩立像を存す

 

  

 

中丸の地蔵さん

中丸国府本郷の西長院にある地蔵は行基の作と伝えられ、かつては切通しの岩窟中にあ りましたが、昭和はじめの国道改修にあたって現在地へ移転しました。

この地蔵は別名「身代わり地蔵」と呼ばれ、広く信仰を集めています。縁起によると、源頼朝が鎌倉の鶴ケ岡八幡宮に参拝した際、狼籍をはたらいた者がおり、梶原平三景時の子悪太郎義景が疑いをかけられ畠山重忠によって討たれてしまいました。しかし、地蔵に帰依していた悪太郎は難を逃れ、地蔵が身代わりとなったといいます。

また、大住郡岡崎四郎の娘が毎夜参拝していたところ闇討ちにあいましたが、やはり身体に別状はなく、代わりに地蔵の首が落ちていたといいます。なお、これらの話が転じて、東海道の旅人をたぶらかす「化け地蔵」などと言われた時期もあったようです。

かつては1月24日、8月24日、10月24日には、近在の年寄たちがお籠もりをして念仏を唱えたり、付近には店が出てたいへん賑やかだったようです。また、戦前には出征兵士の武運長久を願う家族の参拝が絶えなかったといいます。現在でも毎月24日の縁日には、地元の年寄たちが集まって念仏を唱えています