海水浴場発祥の地

更新日:

大磯ってこんな町

大磯海水浴場は日本初!発祥・発展のあゆみ

大磯海水浴・富士遠景図

ラッセル氏

1750年

英国人医師ラッセル氏により、英国ブライトンに世界初の海水浴場が開設される。

健康増進・回復という理由で海水浴を動機付け、ヨーロッパ中に爆発的に広まっていく。

1872(明治5)年

明治新政府により派遣された岩倉使節団がブライトンを訪ずれる。

団には後に大磯に海水浴場を開設する松本順氏の実弟林董(はやしただす)も随行。

岩倉使節団

岩倉使節団

実弟林董

松本順実弟
林董

松本順

1885(明治18)年

松本順氏により大磯海水浴場開設。 松本氏は順天堂を開いた佐藤泰然氏の次子。

蘭医ポンペに師事した後、将軍家茂・慶喜の侍医となり、その後初代陸軍軍医総監に就任。

海水浴の状況図

当時の海水浴は、潮流で身体に刺激を与え海辺の清涼な空気を吸うことでした。 泳ぐというのではなく、岩の所々に差してある鉄棒につかまり、海水につかっているだけで、いわば潮湯治のようでした。

祷龍館繁栄の図

祷龍館繁栄の図

明治中期から後期の海水浴場

明治中期から後期の海水浴場

1887(明治20)年

東海道線横浜-国府津間開通。大磯駅開業。 大磯に旅館と病院を兼ねた祷龍館建設。

安田善次郎

渋沢栄一、安田善次郎らから会費を募る。

1890(明治23)年

新富座で歌舞伎「名大磯湯場の対面」を上演。

<松本氏の海水浴場の宣伝活動>

南本町の讃岐屋の「虎子饅頭」を持って、東京の名士等に宣伝。
歌舞伎「名大磯湯場の対面」河竹黙阿弥に筆をとらせて新富座で講演。
尾上菊五郎や人気役者を揃えてPR。
海水浴場を舞台にした歌舞伎演目は他にはなし。

1900(明治33)年

鉄道唱歌(東海道編)に大磯が歌われています。

避暑地の碑

1908(明治41)年

日本新聞社「避暑地ランキング」第一位に輝く。
大磯駅前に「海内第一避暑地の碑」

1 位 大磯
2 位 軽井沢
3 位 天竜峡
4 位 伊東
5 位 修善寺
   |

11 位 鎌倉

   |

59 位 葉山

1961年7~8月の大磯駅利用者数96万7000人。

大磯ロングビーチ来場者も含まれるが、マイカー利用者を 合わせると海水浴場利用者が100万人を相当上回りました。

砂遊びのできた海水浴場

砂遊びのできた海水浴場

大磯ロングビーチ全景

大磯ロングビーチ全景

あなたの疑問に答えます!!

【松本順氏はなぜ海水浴に興味を持ったの??】

松本氏は貧しい人たちの衛生法と,日本人の健康を高めて薬の使用を抑える方法を考えていました。異母姉の夫林洞海が翻訳した蘭書に「海水浴」のことがあったのを長崎で勉強した際、師のポンペから「欧州で海水浴ということは言われているが好適な海岸がない為あまり普及していないが,日本は四面海であるから適当な地方もあろう」と言われ、その時から海水浴のことが頭の中に宿ったのだそうだ。また,兄の惣三郎が虚弱体質であったのを、父の泰然が体質改善のため品川や大森の海岸で魚や貝取りの遊びをさせてついに健康体にしたという事実もあり、海水浴への興味は深まっていきました。

【祷龍館建設っていくら??】

ずばり予算8000円。町長の年俸45円の時代。前町長の年収から換算すると建設費なんと16億円!? うち2000円を館主が、あまりの6000円を会員より募りました。

【祷龍館建設の際に会員に募った会費はいくら??】

一ロ200円。明治22年の大磯町長の年俸が45円だったのでかなりの高額です。会員は無料で祷龍館の部屋を貸りられ、病気の時には薬代だけで医師の診察を受けることができ、日本料理または西洋料理を安く食べることができました。会員の家族も同様の特典がありました。 会員には、渋沢栄一、安田善次郎、榎本武揚、原善三郎ら33人が名を違ねています。

【「名大磯湯場対面」ってどんなお話??】

曽我兄弟が登場する「寿曽我対面」をアレンジしたもの。大磯に寒湯治にやってきた曽我十郎・五郎兄弟ならぬ佐賀十太郎・五郎吉兄弟と新橋芸者お虎たちが、大磯観光から宿泊する祷龍館へ戻ってきたところから始まる演目です。避暑地としての大磯だけでなく、避寒地としての大磯を宣伝しています。この演目は東京で大評判となりました!!

【鉄道唱歌(東海道編)明治33年の歌詞】

♪♪支線をあとに立ちかえり わたる相模の馬入川 海水浴に名を得たる 大磯見えて波すずし ♪ 歌詞は66番まであります。その一節に大磯が歌われています。

【虎子饅頭は今でも食べられる??】

もちろん今でも大磯の名物!!虎子饅頭は国道1号線沿いの「新杵」、「讃岐屋」、線路沿いの「三引屋」で販売されています。 各店の虎子饅頭の味比べをしてみるのもおすすめです。
 

注釈

林董、安田善次郎、尾上菊五郎の人物写真は国立国会図書館ウェブサイトより転載
「大磯の今昔(七)」鈴木昇著「おおいその歴史」大磯町発行郷土資料館資料より情報提供

お問い合わせ先
産業環境部 産業観光課 観光推進係
〒255-0003
神奈川県中郡大磯町大磯1398-18
電話番号:0463-61-4100(内線:334)
メールフォームによるお問い合わせ